フィッシュストーリー〜良作予想の期待そのまま

MOVIX清水7番スクリーンで21:00の回。客入りは5人。

多部未華子が出てる時点で良作だと決まってる。この人が出てる作品は全て良作。
なのにヒットしたためしがない。一種の貧乏神みたいなもんだと思う。
その上に原作が伊坂幸太郎だし、原作未読だけどそのまんま作ってくれれば、期待を裏切るような作品にはならないはず。



2012年に彗星が衝突して地球が滅亡しそう。
1982年にネクラ大学生が女の子を取られちゃう。
2009年に女子高生がフェリーで居眠り。
1975年に早すぎたパンクロックバンドが最後のレコーディング。


この4つの時間軸が上手くつながっていく。
広い意味でのバタフライ効果つーか、情けは人のためならずつーか、風が吹いて桶屋が儲かるつーか、とにかく人が魂を込めて生きて、人と接することによって人を何らかの形で変えられる、その連鎖で世界は成り立ってるんだ、って話。
ぶっちゃけこのストーリーではハッピーエンドだけど、現実はこの逆もあるよね。だから個人ってのはちっぽけに見えて、実は案外大きな役割を果たしてたりするのよ。
例えば、今の日本のインターネットは匿名のクズが調子に乗る無力な掃き溜め空間になっちゃってるけど、その堕落の元凶が俺だって言ったら信じる?


この映画の2009年の場面、多部未華子が修学旅行で乗って東京で降り損ねた、神戸発東京経由苫小牧行きのフェリー。デザインから見て駿河湾フェリーの「駿河」じゃね?外観は「駿河」で、船内は「富士」なのかもしれないけど。
MOVIX清水は清水港の観光施設であるエスパルスドリームプラザの4階にあって、この清水港と土肥港を結ぶのが駿河湾フェリー。帰りがけに思わず撮って来ちゃった。これは「富士」。



駿河湾フェリーは「駿河」という船がもともとあって、去年「富士」を就航させて2隻体制になって、燃料高騰のせいで「富士」のみの1隻体制にしたんだけど、調べてみるとロケをしたのが2隻体制の2008年6月らしい。
道理で船名を出さない歯切れの悪いキャンペーンをやってるわけだ。
http://www.movix.co.jp/app/SMTT000000015_OSIRASE_1009.html
http://www.dream-ferry.co.jp/news/press/20090319a.html


つーか「駿河」どこ行った?