少子化の原因は格差問題じゃない
今日も一日、少子化に貢献してやった。社会ざまぁ。
この少子化問題の原因を最近の格差問題や所得問題に求める人がよくいるんだけど、
「なぜ経済の豊かな日本で子どもが減るのか？」 少子高齢化世界ワースト1位の日本に海外から強い関心
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1261448.htm
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1261448.html
自民党憎し・麻生憎し・富裕層憎し・静岡おでんに串、という典型的な心情左翼の俺だって、それは違うと思うぞ。
こんなものは合計特殊出生率の推移をグラフで見れば一目瞭然なこと。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1550.html
あんまり関係ないところで格差格差言うと、狼少年ならぬ格差左翼になっちゃって、肝心なところで信用してもらえなくなるよ。
合計特殊出生率は、要するに女性が一生のうちに何人子供を産むか、の平均値。理論上2を越えていれば人口は減らない予定。
つまり恒常的に2を切り始めた1975年から少子化は始まってるんだ。
これが終戦直後の日本では4.5もあったわけ。これがたった10年で2.0前後で推移する状態になった。
意外なことに終戦の影響ってほとんどない。1940年から1947年まで4台の前半で推移してる。
変化はこのあと。1948年に優生保護法が施行されたこと。その経緯とか意義とかは置いておくにする。
合法的に人工妊娠中絶が認められたこと、受胎調整運動が行われて避妊具の使用が推奨されたこと、この2点で出生率が大きく下がったことは疑いようがない。
1966年に1年だけ大きく下がってる時期がある。これはいわゆる丙午。
干支で60年に1回、丙と午が重なる年があって、この年に生まれた女は放火魔になるとか、不幸をもたらすとか、そんな迷信が美しい国・日本の伝統だったわけ。
避妊で出生率が下がったんだったら別にいいんだけど、合法非合法で丙午理由の人工妊娠中絶が相当あったんだろうな、と思うとね。迷信で子供を間引くって、どこの未開国だよ、って話。
これは1年だけの事情なんだけど、人間の意志によってこれだけ数字が激変する、ということは興味深い現象だ。
出生率は1度回復するものの、1975年に2.0を下回って以来、二度とこれを越えることはなかった。と、すっかり過去形で語ってみた。
じゃあその1975年にはなにがあったのか。
それは今も売られている稀代のロングセラー商品が発売されたこと。
その商品がこれだ。
 | ゼリヤコート うすうす 1000 2パック ジェクス 2008-08-21 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
避妊の器具だったコンドームが快楽を追求し始めた。この変化が出生率に大きな影響を与えていることは、以後のコンドームの歴史と出生率の推移を比較するとよく分かる。
出生率はバブル経済の始まりとともに横ばいに転じる。
しかし1985年から再び低下していく。エイズ騒動に端を発するコンドーム使用促進の機運がキッカケになっていることは想像に難くない。
その後の低下一直線をたどる線グラフは、熾烈な競争を重ねて技術が進化した結果実現したコンドームの薄さとの相関関係を疑うには十分だ。
ズバリ言って、少子化の原因は単純で、コンドーム以外のなにものでもない。
そういえばさ、最近中学生とかがカップルになって歩いてるのをよく目にする。俺が中学生だった頃は彼氏彼女がいるなんてよっぽど早熟か、よっぽど不良か、どっちかで例外的存在だったけど、今じゃそんな感じでもないんだろうね。
あとビッチ化とか称される傾向にしても、少子化を食い止めようとする「神の見えざる手」というものは確実に働いてるんだろうな、と思う。ビッチとか呼ばれる女の子たちは、時代の妖精とさえ言える。
それらの動きを阻害してるのがコンドームなんだろう。
こう考えると、カトリックが「生きる死ぬは神様が決めることだ」みたいに、道具を使った自然じゃない避妊を禁止する理由もよく分かる。
最後に一言付け加えておきたい。
ここまで書いてきたのは、少子化の原因は近年の格差や所得の問題ではない、ということ。少子化対策として格差や所得の問題を考慮することの意味とは別だということ。対処療法としては効果があるのかもしれない。それは分からん。
丙午の迷信一つであれだけ数字が変わるんだから、劇的な変化をもたらすなんらかの処方箋ってのはあるはずだとは思う。
まあ、一番効果がある少子化対策はラブホ備え付けのコンドームに穴開けること。生む機械とか思ってる連中なら正義感に燃えてやりそうで怖いよ。
でも発射前に破れて終りのような気もするけど。
