静岡県知事選挙公開討論会

青年会議所主催で静岡市民文化会館大ホールで行われた静岡県知事選挙公開討論会に行ってきた。

もうね、川勝平太がグダグダで見てらんね。
博識なのは分かるし、口調も親しみやすいけど、話が暴走してまとまらない。頭がいいだろうから、しゃべりのネタは尽きないんだろうけど、制限時間がある場所で制限時間越えまくり。
言いたいことがいえないうちに終わったのか、言うべきことが見当たらずに雑学で時間稼ぎしたか。
同情的に言うと、準備期間が少ないことと、民主党との政策調整がされてないから下手なことが言えない、って部分があるんだろうな。でも唯一といっていい明言した内容が、一般県職員の給料はカットしません、ってことだけだとは。


一方で海野徹は準備が完璧で、数字とキーワードを多用して理路整然とまとまっていた。あそこまで県職員は優秀だから、を繰り返すのもどうかと思うが、情報公開と現場主義を一貫して訴えていた。


内容を要約してみた。
質問と答えがかみ合ってない部分がところどころある。俺のまとめ方が悪いって話もあるけど、それ以上に適当な話で制限時間待ちしてごまかしたという感じ。


最後の3分間の後、それぞれに拍手が求められたが、海野10:川勝7:坂本6ぐらいの割合だった。
ケーブルテレビで生放送してたそうだし、録画でも放送するらしいので、確認したい方はそちらでどうぞ。

19:05
日詰教授より県政の状況について説明
歳入は県債が12.5%、地方交付税が11.2%、国庫補助金が10%
歳出は教育費 28.6%、建設費 11.2%、公債費 14%

県債の累積額 2兆3200億円
年間予算 1兆1300億

石川県政16年間の実績
行財政改革は日本でも先進的に行われた
  新公共経営 行政生産性の向上
  業務棚卸評価
  一人一改革運動 3年で37000件 職員44人分の効率化
インフラ整備
  静岡空港   第2東名  中部横断道
文化スポーツ政策
  グランシップ シアター五輪
  ワールドカップ招致
  エコパ
  わかふじ国体
防災
  TOUKAI0 全国でも高く評価
福祉医療政策
  がんセンター ファルマバレー構想 ドクターヘリ

19:21 パネリスト登場

左から日詰教授、海野とおる、川勝平太、右側は空席
19:26 開始


海野徹
内牧の茶農家の生まれ 茶も政治ももてなしの材料
道徳から発生した哲学、経営学を学んだ
静岡の危機 財政の危機 生活の危機 将来の危機
4倍になった借金 緊急事態に対応できるか 県民所得3位は企業所得が増えた 一般県民の懐はー10% ツケが回ってる 
県民第一主義 脱官僚 


川勝平太
私はよそ者 日本の事を考えてきた 
静岡文芸大学の特徴は地域の力の引き出して世界に発信 
リードしたのは石川知事 東西の知の巨頭が文芸大学に
日本は東洋の文明も西洋の文明も入れきった 静岡は日本の縮図 
日本の理想を実現する場の力が静岡にはある 時間切れ


行政改革・情報公開
川勝平太
静岡は日本の縮図 外郭団体に天下りが身近に見れる 
天下り禁止 外郭団体は公募で
斡旋口利き禁止 透明性をはかる
出先機関市町村との二重行政の可能性 行政の再仕分けを第三者によって行う (2年)
情報公開 プライベート以外はすべて公開を徹底


海野徹
行財政改革の前提は情報公開 情報公開度は39位だが3位入りを
知事30%報酬カット 幹部もならう 
職員給与は全国平均までカット 194億円の財源に
事業仕分け 廃止民間委託民営化 半年で出来る 財源1割が浮かぶ 300-500億


ーーー財源の捻出は?
川勝平太 部下の士気をくじきたくない まず仕事ありき 一般職員のカットはしない
ーーーリーダーシップが必要だが?
海野徹 話し合うことが必要 身分保障されていることを考えるなら協力してもらえる


教育
海野徹
人づくりが政治の基本で理念として前面に出してきた 知の集積地静岡
大学の連携 10の大学を世界から招き入れたい
スポーツマンシップ教育 協調性統合性思いやり
スポーツを中心として多方面への連携 コミッショナーに強大な権限


川勝平太
1に勉強2に勉強3に勉強
学校・仕事の現場・生き方 演劇は大切 美術館博物館は子供は無料
国際化が必要 先生の国際化 先生をジャイカに応募させる 心の鎖国が取れる
大学町を作る 日本語が共通語になる 時間切れ



ーーー能力に応じた対応か、ユニバーサル型か
海野徹 アスリート養成 子供たちを豊かに 
アスリートのセカンドキャリアを 感動感激する子供を作りたい 
すべてが総合的に評価される社会に
ーーーSPAC美術館などの費用負担?
川勝平太 どっちにしたって赤字 来ることが大事 大人はカフェなどで  時間切れ


産業振興産業政策
川勝平太
静岡の経済問題は日本の問題が象徴的に現れている
外需に頼りすぎ 個人の金融資産 内需創出を
新しい結合が必要 農林水産 静岡は遊休地が多いので活用 サラリーマンの小作を
森林の技術の伝承で雇用創出 ペレットにして燃料
茶の世界への売り込み ブランド力を挙げるためのトップセールスに自信あり
既存の中での新結合


海野徹
個人県民税減税10%を 賃金が10%減ってる 消費の刺激 経済危機の救済 140億 所得割りで対応
中小企業支援 60億で体質強化 一社一品一技術 条件付一般競争入札の拡大 
内需型産業に移行 農業観光福祉


ーーー中小企業への対応は?
川勝平太 金融資本の信用喪失が原因 経済と道徳のバランスが崩れた 信用を道徳的に裏付けていい人を育てていく 時間切れ
ーーーブランド戦略は?
海野徹 物語が必要 中小企業のPR力に疑問 税制支援金融支援 金融マネジメント条例 地域で収益の30%使え


県と市町の関係 分権型社会
海野徹
県民目線から見たサービス提供 共同作業で 身近な行政体が社会サービスすべき
県から市民病院への財政支援もあり 現場に近い市町に権限委譲を 
事業の内容を見極めてふさわしい 県と市は対等 政令市のみならず 共同参画型


川勝平太
中心市街地を中心に政令市はがんばれ 県と市は協力できるところがある すみわけはある 
医療ブロック 医師の不足 足りてるところから足りない地域に回す 医科歯科大学の学生に奨学金出してるが、県が医師を育てていることをアピール
医者が住みたい地域づくり ライフスタイル 
インフラ整備 ドクターヘリの夜間飛行は計器をつけたら出来る

ーーー対等ゆえに牽制しあわないか?調整は?
海野徹 現場重視 県から出かけていくのが第一歩 権限財源を持っているから 分担が見えてくるはず
川勝平太 中長期的に県はなくなる 基礎自治体は力をつけるべき 隣県とのつながり 県が持ってるものをすべて委譲



静岡空港をどう活用
川勝平太
山梨大喜び 静岡も観光誘致を 伊豆はフィリピンから何百万年かけてきた
富士山は日本の表玄関 日本海側からは奥座敷に見える 
空港でおいしい食べ物を味わえるように 本来の日本の中央の顔 モバイルシフトも要る


海野徹
厳しい経営環境 私たちの静岡空港 経営情報の公開 
2009年の収支バランス 収入2億5000万 空港管理費5億4600万 ほかに人件費や経費20億 
航空機先端産業誘致 小型ジェット ホンダが海外で100機作る計画 
シンクタンクと考えてる 空港・道・港のつながり


ーーートップセールスは大丈夫?
川勝平太 韓国人に日本の自然はすばらしい 環境が日本の精神性をあらわす
ーーー違う打開策は?
海野徹 150号線立体化 フェリーで伊豆半島 新しい投資は必要 情報公開で承認をもらいたい


昨日は福祉少子化 今日は高齢者福祉


海野徹
高齢化社会は長寿社会であり、望んでいたはずのもの
在宅介護の負担が大きい シングル介護  老老介護 国に先駆けて在宅介護の手当て
要介護4以上に10数億円 施設の整備 マンパワー育成 積極的な財政支援


川勝平太
在宅介護をうっとおしいと思っていた子供時代が恥ずかしい
実体験からお年よりは決して介護を望んでいない 病院にいる期間が一番少ない県にしたい
ユニバーサルデザイン 思いやりで物づくり 産業創出

ーーーおもいやりや福祉教育は?
海野徹 子供の授業時間で福祉の現場に 県の職員が現場で介護を、そこから知恵を介護を産業にどう結び付けられるか
川勝平太 生活55年体制2DK 小家族 同居が産業の種に



20:39 坂本由紀子登場
別のところで会議
坂本由紀子
健康寿命と寿命に7-8年の開き 介護保険でよくはなったが問題はある
介護職員の待遇 多い女性職員の両立支援がない 
労働力を確保して施設介護の希望者の割りに足りてない 景気対策で予算がついているので活用
在宅介護のサポート 在宅介護ステーションの整備 専門的人材の確保と手当て
市町村に財政力格差 県が補足するべき

ーーー介護職の労働力の問題は?
海野徹 処遇に問題あり 県の財政で
川勝平太 静岡は青年海外協力隊が多い ボランタリー精神を養うために日本一
坂本由紀子 財源は行政改革と施策の優先順位を上げる 金のかからないノウハウなど専門家の確保を



もっとも訴えたいこと

海野徹
県民が主役 脱官僚 
マニュフェストには全人格が反映されるべき その人格は茶畑が育てた
私たちの、をテーマに 


川勝平太
静岡には場の力 来るものを拒まずでやってきた 待っているわけにはいかないから現場に出て行く 教育の改革 
地域の独立の基礎は勉強 職の安全 遊休地で農産品 行政改革の先頭に
暮らしの向上 幸福量をあげるために元気な時間が長くなるように
感動を呼ぶ物づくりの奨励 弱いものに対するインフラ整備


坂本由紀子
石川時代で経済的に豊かになった 豊かさを一人一人が実感できているか、その実感のための政策が必要
一人一人が持てる能力を発揮するために地域医療 子育て支援
国の制度の修正を待っていたのでは間に合わないから踏み込んで行っていく
輸出産業一本ではなく農林巣資産サービス産業の重視 観光などを育てる
行革は当然 減らすだけではなく現場でのサービス デスクワークは最小限に


20:58終了

http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090317/p4
民主党が分裂して川勝に一本化されたら、まだ坂本に入れたほうがマシなような気がする。このオヤジ、他人の話を聞かなさそう。