企業経済は金持ち経済

今週のビッグコミックスピリッツの「気まぐれコンセプト」に、初登場の「婚活探偵ヒライ」ネタが載ってた。
この○○探偵ヒライはシリーズになっていて、世相を実によく反映していて結構好き。小ネタを手がかりに虚飾を暴いていって、それが結局なんになるんだ?って雰囲気のオチがなんともいえない味。


で、今回のネタは、合同会社社長の肩書きの男を女の子が「合同会社って大きそう」って言ってるところに婚活探偵ヒライが乗り込んでいって、合同会社会社法改正で新しく1円から作れるようになった会社だから、狙うなら株式会社!って内容。


でもさー、これは推理ミスだよ。確かに合同会社は1円から出来るけど、株式会社だって1円で出来るぜ?
ま、登記費用が株式会社だと15万円かかるところ合同会社だと6万円で済むとか、株式会社だと必要な公証人による定款の認証が必要ないから認証手数料52000円が必要ないとかで、いわゆる設立費用が安く上がるのは事実なんだけどさ。
でも所詮は20万ちょいと6万ちょいの差でしかないわけで。あとはどんだけ稼げてるかでしょ。


でさー、会社作っていろいろ動いてて、これこれの申請書を提出してくれの、試算表出してくれの話があるわけ。
で、申請書はメールに添付しました、って添付されてるのが拡張子docファイルだったりするわけ。これに記入して返信してくれ、っつーんだけどさ、これ、WORDのファイルだろ。WORD持ってないっつーの。
いや、互換性のあるopenofficeを使ってるから開くことは出来るよ。でもなー、openofficeって前の会社で散々使ってたけど、WORDとの互換性は体裁にこだわらない場合限定だよ。提出書類としてはグズグズ。


きちんとルールを守ってdocファイルを作ったら、互換性100%なのかもしれないけどさ、そもそも送られてくるdocファイルが印刷するときちんと表示されるんだろうけど、同じ位置から始まるのに右揃えと左揃えが混在してたりする。
一通りopenofficeで編集して、念のためネットカフェのWORDで開けてみたら、案の定、右揃え1行だったところが改行されて2行目に行ってたり。


試算表だってそうだ。
会計ソフトにフリーソフトの「加藤かんたん会計」を使ってたんだけど、試算表を出そうとしたらそもそも印刷以外の出力に対応してなかった。探せばデータファイルはあるんだけど、それをそのまま提出するわけにもいかないし。
印刷してそれを携帯カメラで撮影して画像ファイルで送っていい?


そういえば税務署に「青色申告の承認申請書」を出した時、記入方法がわからなかったから「帳簿組織の状況」のところを空欄にしておいて、「どういう帳簿をつけるの?」と聞かれたときに「パソコンの会計ソフトで」と言ったら「ああ、弥生会計ね。じゃあ、弥生会計って書いておいて」って言われたっけ。


あのなー、WORDだの弥生会計だの、そんなたけーソフト買ってられるかっつーの!!!!!!
それらを持ってること前提で話、進めないでくれる?