精神

静岡シネギャラリー右側で14:30の回。客入りは10人ほど。

精神科の医師と患者、そして授産施設での日々を「観察映画」の冠をかぶせてドキュメンタリー映画にしたわけだけど、どうにも見ていて辛かった。内容が、じゃなくて、映画として見るに耐えられなくて、2時間10分が苦痛だった。


上映前、他の映画の予告編がなかった。これはシネギャラリーだけではなく、どの映画館でもそうして上映しているようだ。
http://movie.walkerplus.com/schedule/mv38116/
商業映像としての作り物の映画であることを否定して差別化してるのだろう、公式サイトでもモザイク一切なしを謳い、ナレーションもBGMもない。
そういう作り方をするのならそれを徹底して、あくまで日常を描けばいいものを、カメラに向かって語らせたり、下手すりゃカメラ持った想田和弘監督が質問したり、結局はそうやって作り物になっちゃってた。
だから結局、この映像はなんなの?何を言いたいの?何をしたいの?ただの意味のないダラダラした時間になってしまってた。


この映画が売り物にしてる部分は、すでにテレビの深夜のドキュメンタリー番組で安売りのように放映されてた。


改めてこの予告編を見てみると、ひどいな。
大げさに詩を読む女性とか、機関車の真似をした男性とか、あれ全部冗談でおどけてただけじゃん?