シネプラザサントムーンに新静岡センターシネコンの可能性を見た


静岡に残る七間町映画館街の大部分を占める静活系映画館が、改築される新静岡センターの中に移転してシネコンとしてオープンするという話があるわけだけれども、発表されるはるか以前から静活はシネコンを出店してその日に備えてるわけよ。
それが2007年年末にオープンした駿東郡清水町のシネプラザサントムーン。
一度行っておきたいと思ってたけど、なかなか機会がなくて、今日ようやっと行って来た。


もともと柿田川湧水地として知られる公園の向かいにサントムーン柿田川という中途半端な規模のショッピングセンターがあった。このサントムーンという名前は太陽と月という意味で、割とシャレてていいよね。
2007年に敷地を広げてリニューアル、そのときに併設するシネコンとして静活が出店した。
正直なところ、沼津にはシネマサンシャインがあって、三島にはジョイランドがあって、清水町で大丈夫かい?と思ったものだけど、それなりに2年が経過しようとしてる。

このシネプラザサントムーンから新静岡センターに作ろうとしているシネコンの姿が見えてくるんじゃないかな。
まず、ロビーが印象的に広い。広いというか、長い。
これをすっきりしていると見るか、さびしいと見るかは人それぞれだろう。

シネコンだけあって全席指定席。
本当に平日はこれ、やめてほしいよな。上映始まってから席を探すじじいがうざい。後から来たらもう来る衆いないんだから、その辺適当に座れ、バーカ。
あと、チケット購入時点でどの列に横の真ん中の通路があるのかないのかが分からなかった。

場内は白ベースの色合い。
こういうシネコンってあんまりないんじゃないの?明るい雰囲気でこれはこれでいいとは思うものの。
大手のシネコンチェーンなら暗色で薄暗くて、汚れが見えないようにするもんじゃねーの?それで騙されたバカなシネコン狂信者がオープン10年たったMOVIX清水をとっ捕まえて「新しくてきれい!」とか言ってるじゃん?よく見ると結構薄汚れてるぜ?
でも、シネプラザサントムーンは白基調だから2年たってないのに、なんか引きずった跡が付いてたり、ちょっとした汚れでもかなり目立つ。

場内はシアターによって違う部分があるだろうけど、前方両端の席が正面を向かずに斜めにスクリーンを見るように設置されてる、こんな配置は初めて見た。どう見えるのか、見当が付かない。
シートはよく出来ていて、柔らかすぎず硬すぎず、3時間22分の「沈まぬ太陽」を見ても疲労感はなかった。左右にはかなり広い。前後は普通かな。


他のシネコンと違って人員を厚めに配置しているようで、キセル防止のためか通路の監視も厳しい。もちろん監視要員としてだけではなく適宜清掃に回ったりしてるようだし、この回は客から室温の注文が出たようで対応の連絡をしてた。
6回で1回無料というシステムもあるみたい。
駐車料金との絡みもあるだろうけど、これこのまま新静岡センターに持ってきたら、ドリプラのMOVIX清水に静岡から行く理由はないんじゃないの?って感じ。


飲食物持込とか入替制とか指定席とか町並みとの調和とか、シネコン化への不満は確かにある。でも、シネプラザサントムーンを見て、静活の新静岡センターシネコン移転に賛成の気持ちが強くなったのは確かだ。