思いついた順に

大道芸ワールドカップin静岡2009でボランティアでスタッフやって、この期間の仕事を前倒ししたり先送りしたりして日程調整して、で、この期間はほぼ朝から晩まで駆けずり回って、いろんなことがあって、整理しながらいろんなことを書きたいと思ってたんだけど、あきらめた。放棄。
面倒だからこの期間のことを思いついた順に書いていく。


大道芸ワールドカップin静岡、今年も観客動員数が減ったみたいでインフルエンザを理由にしてるみたいだけど、本気でそう思ってるんだとしたら現状認識は相当ヤバイ状態だと思う。
現状認識だけじゃなくて、このイベント自体がそろそろ2度目の分岐点に差し掛かってるつーか、このまま行くと破綻すると思う。


まず運営が、善意が善意を呼ぶ、という哲学の上に成り立ってる。
これはこれですばらしいことだし、大丈夫かいな、と俺は疑ってかかって、その認識は改めた。
でも100%の善意が100%の善意を呼ぶわけじゃない。100%の善意の上に呼んできた90%の善意を乗せて、さらにその90%、という風にだんだん善意が減ってきてるんじゃないの?
それがボランティア応募数の減少に露骨に表れてると思う。なんでボランティア参加者のリピーター歩留まり率がこの数字にとどまってるかを一度考えるべき。もう新規に応募する人のパイはそんなに残ってないよ。その年に静岡に来た学生とか?
つーか、俺は気が付かなかったんだけど、知人から「よくそんなキツイことやってるよねー」的なことを何回も言われたし、悪評は相当広まってるようだ。


その悪評が正しいかどうかは年によっても違うだろうし、まず先に内部に振って改善していくべき話だと思うから具体的な話はここには書かない。ただ少なくともこのブログを呼んで応募してくれた前の会社の後輩に対して、非常に大きな引け目を感じてることぐらいは書いておく。


投げ銭の話。
芸が終わってから芸人が、(つーかもう終わったからアーティストとかパフォーマンスとかといったローカルな符丁は使わない)よく投げ銭は折りたたんで、とか、交通費がどうとか、そういう言動に嫌気が差してたし、そんなこと言ってるうちに客がじゃんじゃんハケてくし、そういうことは言わないほうがいいんじゃないかと思ってたんだけど、今回考え方が変わった。
終わってから客が投げ銭を用意する時間が必要なんだな。しかも客は投げ銭の最初の一人になりたがらないから、ある程度全員の用意が整わないと確率的に最初の一人になれる勇気ある人の準備が整ってない。
するといくら投げ銭を求めても誰も出てこない、微妙な時間が生まれちゃう。言葉は悪いが、慌てる乞食はもらいが少ない、を地で行く形になる。


ボランティアの話。
このイベントはボランティアに支えられてるんだけど、応募してくるボランティアは大きく2通りいる。
つまり、大道芸が好きで応募するのと、ボランティアが好きで応募するのと。ポイントリーダーと言っても、このイベントはおろか大道芸自体見たことがない、って人も案外多かった。事前に講習があって、そこで得たものは大きかったはず(だけど俺はうまく生かせなかった)


MCの話。
MCやってるのはそういう衆なわけだけど、要は俺も含めて未経験で無知な素人なわけで、本来ならこれがうまく行くわけがない。
ところが客のほうは、っつーとこのイベントが好きで、わざわざ見に来て盛り上げてゼニ出そう、って最初から思ってるから実に好意的。だから下手でも一生懸命やってると、まあしょうがねえなあ、協力してやっか的な雰囲気になって、お願いしたら聞いてくれるし動いてくれる。
ところが俺はそれが出来なかった。なんだろ、こういう風に相手に善意や好意があることを前提としたコミュニケーションが出来ない人なんだ、俺は。それはうすうす気が付いてはいたけど、こうもはっきりとした絵で見せられるとね。最終日の午後は暇だったら泣いてたかも。それどころじゃなかったけど。
どうも騙し騙され踏み踏まれの世界からまだ抜け切れてないらしい。


静岡駅北口広場の話。
日曜日は静岡駅北口広場にいるよ、って話は何人かにしてたけど、来てくれたのは県外の人だけだった。
県外の人にとっては、静岡駅に着きました、北口を出ました、見渡したら左に広場がありました、ってこと。
でも市内の人にとっては、街から地下道を歩きました、駅の近くに広場がありました、インフォメーションがありました、スタッフがいっぱいいました、でも誰も芸をやってません、終わっちゃったみたいだからよそに行きます、ってなことになったとか。20メートルも離れてないところでやってるのに、さすがに地上のほうまでは見なかったようで。
地上と地下の分断に気付いてからは、出来るだけ地下に聞こえるようにマイクで告知するようにしてたんだけど、運営室員から「そんなに喋らなくてもいいですよ」みたいなことを言われて、このあたりのバランスが難しい。


出店の話。
会場で店をだしてるおっちゃんおばちゃんとも結構話をしたんだけど、どの店も今年の売り上げはさんざんだったらしい。去年の半分とか言ってた人もいた。最後に「じゃあ、また来年お会いしましょう」みたいなことを言ったら「いや、来年はちょっと・・・」だって。
パッと見た感じで売れてたのは、初日の朝から「大道芸だから半額だよ!」って言ってた店の最終日だけじゃないのかな。最終日だから本当に半額になってると思ってみんな並んでたんだろうな。
あと、投げ銭の両替を頼んでくる人もほとんどいなかった、とも聞いた。


twitterの話。
デイリーニュースペーパーという毎日配られるビラがあるんだけど、この下の欄に1行、編集部twitterってのが載ってた。twitterで情報を流すなんて話は聞いてなかったから、IDを検索したらなんか全然別人だったりして。
要するにただの「スタッフのつぶやき」欄なわけ。それにこのtwitterロゴマーク使ってんじゃねーよ、紛らわしい。



通訳の話。
ボランティアはほとんど英語通訳。外国人の芸人もほぼ全員ある程度は英語が話せることになってるんだけど、実際は訛りがきつくて、通訳さんも結構てこずってた。
そもそも俺には英語だということすら聞き取れない人もいた。具体的にいうとカナコフの男性のロシア訛り。