アウトレイジ

静岡ミラノ1で19:00の試写会。

正直なところ、北野武監督作品をいいと思ったことがない。今回も試写会の入場券をもらわなかったら見なかったはず。


はっきり言って小日向文世が演技で凄んだって、俺は屁とも思わないんだよね。
全員がワルです、って設定なのに、出てる全員がいい人に見えて仕方がない。
この予告編から漂う、クソ映画確定のすっげー嘘くささに恐れ入った。



んだけど、終わってみたら映画から伝わってきた痛みが体に残って、しばらく立ち上がれなかった。
話自体は他愛もないヤクザの騙し合い殺し合い。



ところがその殺し合いに他愛がありすぎるんだわ。いや、殺し合いよりも、傷の付けあいの方が痛いかも。
見せ場は痛めつける場面だけど、下手すりゃ主題材としてスプラッタ映画になりかねない残酷シーンが、人間関係を主題材にしたドラマの一種のアクセントのようなものとして受け入れられるような描かれ方をしている。


こういうところが北野監督の評価されてる部分なんだろうか?
その辺はよく分からんけど、北野映画=クソ映画、という認識は改めようと思った。