しみずみなと大道芸2011

去年から始まったエスパルスドリームプラザでの春の大道芸イベント。去年は客が一人しかいないポイントがあったりしたものの、それなりの成功をおさめて今年。



パフォーマー個々に関しては書きたいことは後回しにして、イベント全般で言えば大成功そのもの。
なにより、秋の静岡のワールドカップとまったく正反対の雰囲気が出来上がったのは本当に大きいと思う。


ワールドカップは殺伐としてるもんなー。場所取りに始まって、なにより審査という要素があるから、関係ない客まで芸人の品定めの目線で見ていて、やれ誰に比べて彼はどうだとか、技をいくつ失敗したとか、そんなことしか見てない衆が多過ぎ。
あとワールドカップで気になるのは、拍手がなにかと引き換えになってるの。成功したから拍手とか、雰囲気をつくるために拍手とか、なーんかそんな雰囲気が漂ってて。
静岡しか知らない人にとってはそれが普通だけど、はっきり言ってちょっと独特の殺伐感がある。


ところがこの「しみずみなと大道芸」の客は本当に甘い。メインの客層は子供連れで暇つぶしにドリプラに来てる衆。典型的なアマキンちゃん。
このゆるくて甘い雰囲気が、穏やかな春の潮風に実にマッチしてて、本当に心地いい時間を過ごせた。


規模は小さいと思ってたけど、でも回数が少ないこともあって、意外と見たいパフォーマーを全部見ることができなかったりするので油断大敵。
一方で時間いっぱい、あるいは時間オーバーしてのパフォーマンスも多くて、十分に堪能できる。この規模のイベントだと進行が押しても、融通がきくもんね。


イベントの規模とパフォーマーの質と観客の甘さが微妙なバランスを作って噛み合った、一種の奇跡に立ち会うことが出来た。