番号制度シンポジウム

マイナンバーとか何とか言って2月14日に国民総背番号制閣議決定されるんだってさ。



それを前に番号制度シンポジウムというのが静岡労政会館であって、俺はスタッフをやってたんだけどさ。

支配者どもは良かったね、俺が貧民で。日曜日に1万円にも満たないゼニのために働いてて。

俺が金持ちで暇を持て余してたら、間違いなく「国民対話」と称された質疑応答で会館使用時間を超えて何時間でも突っ込みまくってただろうに。
そのぐらいひどい内容。

この番号制度シンポジウムはこのあとも続くらしいから、誰か俺の代わりに突っ込んでくれ。

マイナンバー(社会保障・税番号制度) - 内閣府



俺だったらこんな感じで絡むかな、ということを書いてみたい。






まず、今回のコーディネーターである田中実さんにお伺いします。
冒頭になぜ静岡新聞社が今回のシンポジウムの共催者として名前を連ねているかというご説明がありました。その中で中立を謳っておりましたが、果たしてそうでしょうか?

番号制度に関しては既に施行までのロードマップが定められており、このシンポジウムもその過程の一つである以上、これを消化することは番号制度推進の後押しをしていることになります。

また、今回の人選も反対派と思っていた清水勉先生ですら、法案の各論には慎重であるとはいえ番号制度自体には前向きであり、番号制度自体の問題点を指摘する方がいらっしゃいません。このような状態では、今回のシンポジウムを番号制度推進のための説得の場として設定していると言わざるを得ませんが、これで公平性を確保しているとお考えでしょうか?



次に講演をされた河井孝仁先生にお尋ねします。

まず先生の言い回しの中で気になったことがあるのでお尋ねしたいのですが、「番号を振られることを気持ち悪いなー、と思う人がいる」というような表現をされていました。これは他の…どなたでしたか忘れましたが、名前を番号で表すことが尊厳を損なうと思う人がいる、という表現をされた方がいらっしゃいます。

そういった感情の問題を反対の理由の1つとして想定されていらっしゃるようですが、実際ここまでの質疑にも見られたように、否定的な理由は漠然とした感情的な不安ではなく、明確なリスクにあるわけですよ。

しかし河井先生は今日の講演の中で、リスクとか危機感とか、そういう言葉を一切使わなかった。本来そういった言葉を使うべき場面でも、リテラシーの不足の問題だとおっしゃった。たった一回「リスク」という言葉を使った時に、慌てて「災害の」と付け加えた。

なーんかね、今日の講演でリスクとか危機とか、そんな単語を使わないでくれ、というお願いがあったんじゃないかと感じてしまったんたのですが、そのあたりはいかがでしょうか?



まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、ソーシャルネットと番号制度をリンクさせた講演内容には相当無理があると思うんですね。

自分の情報を積極的に公開することで、有意な情報を取得しやすくなる、という内容でしたが、たしかにそういう一面はあるでしょう。しかしそれは情報の送り手にとってこそ有意なわけです。情報を送るコストの削減にもなるでしょうが、それは善意でも悪意でも成り立つわけです。



たとえばソーシャル・ネットワークで過去にいろんな祭りと称される出来事が起きています。セックス画像を晒されて、面識もない衆が身元を突き止めて笑ったり。もうそうなったらコントロールが効かないわけですよ。

いうならば情報とは原子力と一緒で、人間には扱いが出来ないものではないかと思います。情報を使いやすくしてはいけないのではないでしょうか。




星野哲郎さんには経団連の立場を代表して、番号制度のコストパフォーマンスについてどうお考えでしょうか。
システムの構築にいくら掛かるかもはっきりしない、効果もわからない、そんなことに数千億単位のゼニをとりあえず出せ、そんな企画書があったら、それをキャノンでは通すんですか?



最後に 内閣官房の中村秀一さんに。

番号制度にもメリットはあるんでしょう、少しは。斎藤さんと齋藤さんの区別がつきやすいとか、ばっかじゃねーかと。

まずそもそもね、行政の効率化とか、そのメリットを数値化出来るんですか?仮に出来たとして、コストを超えるんですか、と。

そのメリットはほんとうに正しいんですか?行政事務の手間を削減できます、と言ったって、浮いた人間を削減できるんですか?公務員をクビに出来るんですか?余った公務員の削減方法まで考えない限りメリットとして計上してはいけませんよね。

クビに出来たとしても、その分雇用が減るわけで、巡り巡って経済を縮小させるわけです。その手当もしなきゃいけない。そこまで計算してるんですか?



そこまで計算してないのに数千億出せとか、そんな企画書をキャノンでは通してるんですか、星野さん?


で、番号制度になればホームページからワンストップサービスを受けられるようになります、とかバカですか?役所の窓口でワンストップサービスを受けられないのは窓口の問題だとでも?

災害時にも番号制があれば便利に、とか言ってましたが我田引水も甚だしすぎます。、災害対応の遅れの大半は初動の決断の遅れと、省庁間の権力争いじゃないですか。

大半は窓口の奥の出来事じゃないですか。窓口をネットに変えた所で、その先のブラックボックスはなんにも変わってないじゃないですか。



それにね、数千億とか、そんなハシタガネ、どうでもいいんですよ。

なーにが社会保障と税ですか。もう年金なんか事実上破綻してますよね。その破綻している年金を守るための番号制度とかバカの極地ですよ。

今日ここに来ている連中の顔を見てください。みーんな、暇な年寄り。年金受給世代。その意見だけを聞いて国民対話もクソもないでしょ。

若い世代は、この年寄りを支えるべく日頃働いて、疲れはてて、難の問題意思も持てずに、年寄りのケツを拭くために月曜日から働くために今日の日曜日を使ってるんですよ。諦めて、ね。

だって無意味な形式的なイベントだもん。

ここにいるパネラーを論破したら日本が変わるというならともかく、ここで全員が「ぐぬぬ」って言ったってどうせ2月14日には閣議決定されるんでしょ。そんな意味のない事に熱くなるほどのバカは若い世代にはいませんって。




とかなんとか。