活動弁士とキネマの世界
「活動弁士とキネマの世界」2部に行ってきた。200席のサールナートホールはほぼ満席。
坂本頼光さんという活弁士による無声映画の上映会で、2部はチャップリン、ハロルド・ロイド、バスター・キートンの3本。
活弁があったから面白かった部分は多かったものの、一方で正直なところ邪魔だと感じた場面も少なからずあった。
坂本さんは33歳とのことで、若い人が古臭さを演出している感は拭えず、活弁を知らない俺から見ると三大喜劇映画のリズムと合ってない、キレが悪いと感じた。けど、活弁とはそういうものです、と言われたら、ああそうですか、って話。
つーか、当時の映画って1秒16コマとかでカクカクした動き、いうならばデジタル。一方で活弁は浪花節の流れを引いているのかは知らないけど、節を回してるとまでは言わないもののアナログな語り口で、そんなギャップを感じた。
活弁が浪花節の流れを引いているのなら、節と啖呵との使い分けがあってもいいような気が。
とはいえ、生身の人間が1時間以上演じるという存在感を体感できていい機会だった。