黒歴史

人には触れられたくない過去の思い出、思い出されたくない過去の行いというものがあり、それを黒歴史と呼ぶ。

人生は重い荷を背負うて歩くもの、と徳川家康は言ったが、黒歴史の黒さは無限の重さとしてのしかかる。

そこで人は、その黒歴史を自ら進んで記憶の奥底に沈めることで、辛うじて明日を生きる礎とする。やがて、それはなかったことになってしまう…はずなのだが、時に怨霊のように蘇ってくる。




今日の現場でのこと。朝一、ある女性の姿が目に入った。年の頃は20代後半、ちょっと太くして若くした菅野美穂といった感じ。

その瞬間、あっ、俺、この人知ってる!と思った…のはいいのだが、誰だか思い出せない。
このイベントの協賛業者の一員として来ているらしい。



俺がこの世代の女性で知ってる人が思い出せないほど多いのには理由がある。前の前の会社が基本ブラックで、若い衆を使い捨てる方針だったため、出入りが激しくてよく覚えてない。
つーか、他に心当たりもないし、スーツ姿で見覚えがある。とすると当時は後輩とかそういう存在だったんだろうが、今では出入り業者とスポンサー筋という関係、あっちが数段上、ということになる。



俺が覚えてくるらいだから、向こうは間違いなく覚えてるはず。

じゃあなんて挨拶したらいいだろう?

「ご無沙汰しております」?

「その節はお世話になりました」?




まぁちょっと面倒な事になったな、と思いながら彼女を遠くから見ていた。胸にネームプレートが下がってたので、名前を見てみようと胸を見ているうちに、なんか妙な気分になってきた。巨乳だし。

そうだ、俺、彼女の乳首知ってるぞ?!乳輪は素肌とほとんど変わらない色で、乳首は妙に膨らんでる。



なんで俺、そんなこと知ってる?俺、前の前の会社でそんな手を出したことは…
と思った瞬間、ビッグバンのような閃光が脳内ではじけた。


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このサンプルの18秒くらいから「こんな感じ」って言ってた彼女、間違いないわ。

そりゃスーツ姿で見覚えがあるわけだよ。

ってかさ、「ご無沙汰しております」「その節はお世話になりました」いやー、そんな挨拶しなくてよかった!!!

確かに間違いじゃないけどさ。