タバコを1000円にしたって、どうせシケモク吸うだけの話なんじゃないの?
そもそも今のタバコの喫い方がおかしいんだよ。火をつけて一服して、あと2-3服したら満足だろ。たった数服のために火をつけっぱなしにして1本消費する方がおかしい。
これをビールに置き換えて考えてみろ。プシュッと缶ビールを開けて5口飲んだら、残りを捨てる。これを1日に20回も繰り返してるようなもん。俺だってビールが1本15円くらいだったらそうしてるよ。でも1本200円以上もするから我慢して夜に1本だけ、1滴も残さないように最後は上を向いて缶を逆さにして飲んでる。最後は気も抜けてるけどさ。
タバコ吸う奴もそうやって吸うようになるだけの話。
ただ手持ち無沙汰だから火をつけたい、というプチ放火魔用に、紙を刻んで紙で巻いた紙巻紙青巻紙赤巻紙黄まきまきが売れそう。
煙草に対する認識が「高級品」に変わるだろうね。葉巻のように紙巻タバコを吸うようになる。1本50円ならシケモクすってもせこいと後ろ指をさされないだろ。
シケモクは味が落ちる?それがなんだ、発泡酒を見てみろ。あれでそこそこ満足してる奴も多いんだぜ?
吸いもしないくせに火をつける奴が減るのはいいことだけど、それ以外は変化ないと思う。
嫌煙家の期待も、愛煙家の不安も、両方裏切られるんじゃないかな。
そして煙草を大切に吸うようになる。タバコに対する愛着は深くなるだろうね。煙草は大切ですばらしいもの、って刷り込みは強くなる一方。
そうなったら、もう一生煙草をやめられなくなるよ。
アレン・カーの「禁煙セラピー」にそんなみじめな退役軍人のエピソードが出てくる。
立派な人なんだけど、煙草の本数が制限されていて、1日中煙草のことだけを考えて紅茶をガブ飲みして、やっと吸う段になっても手を震わせながらゆっくりと紙巻煙草を作ることから始めて、火をつけて吸ったらすぐ消して、我慢が出来なくなったらまた火をつけて、吸い口がないから火傷するギリギリまでシケモクを吸い続けて、でもやっぱり口の周りが火傷だらけという。それでもやめられない。
そんなみじめな愛煙家が激増しそうだ。