ラスト・ブラッド〜アクション張り切りすぎ

静岡東宝6階で16:55の回。客入りは7人。
猟奇的な彼女チョン・ジヒョンの新作、しかもセーラー服でばったばった斬っていくとなると、見ずにはいられない。

え?このポスター、どっかで見たことあるんだけど?綾瀬はるか座頭市か?

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香港とフランスの合作映画で、主演が韓国人、舞台が1970年代の日本。
妙なオリエンタリズムとエキゾチシズムとノスタルジーが漂う、いかにも欧米人が喜びそうな、憧れの日本。
チョン・ジヒョンは数百年生きるオニと人間のハーフ。タイトルではバンパイアという文字も見えたが、血を飲まないと生きられない体質。その血を飲ませてくれる欧米人の組織に言われるがままバッサバッサオニを斬っていくのが、顔面真っ二つとかそんな感じで15禁。

黒髪で憂いと秘密のある得体の知れない力を持った美少女。そのうち「エコエコアザラク!」とか言い出すんじゃないかとか、日本刀で斬りまくったあげく日本刀に息を吹きかけて「カ・イ・カ・ン」とか言い出すんじゃないかとか、目をつぶって「なに斬るかわかんないよ、見えないんだからさ」と言い出すんじゃないかとか、ひやひやしてたけど、そんなこともなく、どちらかといえばオニが次から次へと湧いてくるゾンビ映画に近い仕上がり。


アクションシーンはチョン・ジヒョンが頑張ってるんだけど、あまりにも求められている姿がシビアすぎて、それをフォローする特撮のチャチさと過剰なサービス精神が目立つというか、そりゃねーわって思わず何回も笑っちゃったもんね。張り切りすぎ、やり過ぎのインチキ臭い香港映画を久しぶりに見て嬉しくなっちゃった。
目ん玉に日本刀突き刺したり、血を飲ませるために日本刀を握り締めたり、あー、痛い痛い痛い痛いって。


ただストーリーがカスだから、設定説明の自分語りとかが苦痛で仕方なかった。