旅立ちは雨と神戸

2009年12月28日、7泊8日の京都旅行の天気予報は基本オール晴れベース。なのに朝4時の静岡は雨が降ってる。
半ば勢いで決めた京都行き、急に行く気がしぼむのを感じる。分かっちゃいるんだ、どうせすぐ晴れるって。そう思って1時間待ってみたものの、雨が止む気配はない。しゃあないからカッパ着てバイクに乗って静岡駅へ。


青春18きっぷ普通列車を乗り継ぐ。例によって静岡県内がバカ長い。やっとの思いで豊橋まで来たところで距離的には全然違うけど、もう京都は目と鼻の先のような気がする。JR東海が誇る特別快速とJR西日本が誇る新快速が速い速い。きっと新幹線より速いと思う。


そして気がついたら神戸でポートライナーに乗ってた。
神戸に来たのは阪神大震災以来初めて。ある意味で静岡空港と並び称せられる神戸空港を見学。
規模としては静岡空港と大差ないけど、一応地方空港として機能してるじゃん?これでポートピアの空き地がもう少し埋まれば結構いい一帯になるんじゃないかなー?少なくとも静岡空港よりは未来がありそうだ。


神戸の街中はところどころに新しい家しかない区画があって、不自然に綺麗で、なんか怖い。こういう災害が作る街並みを見ると、その災害の悲惨さが容易に想像できて、テレビ画面でしか知らなかった世界が急にリアルになって迫ってきて、本当に怖いと思う。
北海道の奥尻とかもそうだし、高知の須崎なんかで通り一本隔てて山側にだけ歴史的建造物が残ってるところとか、あの辺に通じる怖さがある。
被災者の心に今も傷が残ってるというのも、分かったような気になった。


震災前に神戸には行った時に、北野異人館街には行かなかったので今回行ってみた。
確かにいいんだけど、もっと規模が大きいものだと思ってたから肩透かし。俺の育った函館という街は、異国情緒という点で本当に日本を代表する存在だと思い知った。
つーか俺の出た高校って今は建て替えちゃったけど、こういうピンク色の木の壁だった。当時はピンク色の壁が恥ずかしいと思ってた。


森谷商店というところに行列が出来ていた。どうもコロッケが目当てらしい。行列の裁きが速いのでとりあえず並んでみる。
コロッケ80円とミンチカツ120円を購入。コロッケはまあ美味い。問題はミンチカツだった。これ、すげえ。はっきりと舌の上で「はじめまして、超高級牛肉です」と自己紹介してくれる!