紙の新聞を読むことは大切なことだ


静岡新聞7/9の朝刊記事がこれ。

電子記事がこれ。

 失業期間が1年以上の長期失業者は今年1〜3月期平均で90万人となり、2009年10〜12月期以来、4年3カ月ぶりに100万人を下回ったことが8日までに総務省労働力調査で分かった。前期(昨年10〜12月期)比で12万人少なく、リーマン・ショック後、最多だった10年7〜9月期(128万人)より約3割減った。
 景気回復で人手不足となった企業が、積極的に採用を増やしたことが原因。希望する賃金や職種などが企業の求人条件に合わず、再就職が遅れていた長期失業者も、雇用改善が着実に進んでいることが示された。

http://www.at-s.com/news/detail/1097913919.html

この違い、分かる?
紙の方を引用するとこの部分(写真の右下が一部切れてるけど)がネット記事にはない。

今年1~3月の完全失業者数は、前期より7万人減の239万人となった。

長期失業者が12万人減って、全体の失業者が7万人減った、ということは、それ以外の失業者が5万人増えたってことじゃん。
「雇用改善が着実に進んでいる」のであれば長期以外の失業者が増えたことを説明できないよね。普通雇用されるのであれば長期失業者より先に短期失業者から雇用されるはずだから。
だからこの記事はどこかおかしいし、雇用改善している、という宣伝の意図のためにあるのだろう、と推測できる。
実際は、高齢者の長期失業者が年金受給出来る年令になって(今年65歳を迎える人は史上最多)求職者から外れたケースが多そうだ。

紙の記事では分量を埋めなきゃいけないから、書かなくてもいいことまで書いてボロが出て、察しが良ければそこから読み取れる場合が
あるけど、要約してるネット記事だけだとこういうことにも気づけない。
これが静岡新聞のボロなのか、静岡新聞が自分たちが何を載せてるのか分かってないバカなのか、そのへんは不明。