D-WARS ディー・ウォーズ

静岡ミラノ3で19:00の回。客入り12人が全て男の一人客ってのも珍しかった。

登場人物がアメリカ人なだけの韓国映画
怪獣パニックものと思いきや、冒頭から滔々と続く説明が必要なファンタジー映画。

とはいえ、この予告編の「たった一人のために人類は壊滅するのか?」って、この煽りはおかしい。そんなスケールの映画じゃなくて、事情のある一人の女の子と主人公を大蛇と軍隊が追いかける、そういう内容。
で、大蛇から逃げるだけの主人公と関係ないところで盛り上がって終わる肩透かし感がなんともいえない。宇宙戦争に通じるものがあるけど、無理やりなファンタジー設定を背負ってる分、感情移入しにくい。

80年代のアダルトビデオのように、撮りたい内容が先にあって無理やりくっつけたストーリーが痛々しいレベル。
その撮りたかった特撮はいいと思う。リアル怪獣ってああいうふうにキモイものだろうし。大蛇のはいずる姿はスクリーンならではの迫力がある。見るんだったらDVDはやめとけ。

韓国映画特有の生々しさみたいなものが印象的である一方で、どうでもいいような韓国のことわざを持ち出したり、エンドロールでアリランが流れたり、要らない韓国色出し過ぎ。竜が東洋の長い竜なのはよかったけどさ。アニメ以外で見た記憶がない。
つーか、アリランの歌詞に見られる「恨」の感情って、この映画のヒロインのサラと対極にあるんじゃねーの?
なんか純粋に客を楽しませる映画じゃねーんだよな。

韓国映画には甘い俺がこう思うくらいだから、世間的にはよほどのモンだと思うよ。