赤い糸
「この原作破壊は必見」
movix清水8番シアターで18:50の試写会。
小さい8番シアターで試写会ってのも珍しい。それでも客が半分しか入ってない。
携帯小説ってどんだけー?!
携帯小説の赤い糸。
- 作者: メイ
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2007/01/26
- メディア: 単行本
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ま、要するにこんな感じの話。
http://blog.livedoor.jp/keitaishousetsu/archives/120242.html
運命の再会とか、親友との行き違いとか、自殺未遂で記憶喪失とか、携帯いじめとか、出生の秘密とか、デートDVとか、薬物依存とか、彼氏の交通事故死とか、親の離婚とか、それぞれで本を何冊も書けるような出来事を、よくもまあここまで無駄につなげたよね。感心する。普通の神経なら赤面して書けないよ、こんなの。
書いたところで、グダグダになるのが関の山だろう。ところがそうなってない。ばっさりと骨組み以外を切って捨ててる。だから、無印良品やコンクリート打ちっぱなしのデザインビルのような、無骨を狙った様式美にすら思えるんだ。
そして、この映画、原作と全然違う話だよ!?いい意味ですげーよ、この映画の原作破壊は。
なにせ主要登場人物全員童貞処女設定だもんなー。携帯小説の代名詞といえるセックスという要素が、笑えるほどに完全排除されてる。その不自然なプラトニックさは90年代のアイドルドラマを見てる雰囲気。
まぁいろんなこと詰め込みすぎで、場面場面の繋ぎ目では超展開が続く。笑っちゃうところもあった。とはいえ全体の構成は錬られてるし、現代風のきれいな純愛ドラマに仕上がってる。
さらに90年代のアイドルドラマなんかと比べて、役者にそれなりの演技力が伴ってる。
この世代の役者ってよく知らないんだけど、どこかで見たような・・・
そうだ!南沢奈央って「栞と紙魚子の怪奇事件簿」の栞じゃん!
http://www.ntv.co.jp/shiori/
珍しくドラマにハマって見てたんだよなー。道理で馴染むはずだ。
それは別としても映画として、きちんと出来てるよ、これ。思いもしなかった。
話としてはまとまって終わったけど最後にto be continuedと出た。
続編あるの?今日は試写会でタダで見たけど、続編があったら金払っても見ようかと思う。