呉服町・七間町あたりの違法駐輪取締りについて

サンバカーニバルで人出があって、ついでに呉服町界隈には自転車原付も歩道に止まってて、駐車取締の犠牲者もチラホラ見受けられた。
つーか、街中の原付の駐輪規制って分かりにくいんだよな。勘違いしてる人も多いと思う。


まず大前提として、道路交通法では車道が駐車禁止の道路では歩道も駐車禁止になってる。
その対象は自転車も含む、あらゆる車両。
しかし日本の交通司法は既に形骸化していて、事実上自転車を処罰することができず、警察の取締りの対象外になっている。
(極端な話、自動車の信号無視は反則金制度で免罪されるが、自転車の信号無視を取り締まると窃盗などと同様に正規の刑事手続きを行う必要がある。)


そのために、静岡市の場合だと自転車等の駐車秩序に関する条例 を定めて、市が自転車の規制を行っている。その対象は原付を含む自転車。つまり、自動車である125cc以上の二輪車は対象外になってる。

内容は、濃いオレンジのところが「自転車等放置禁止区域」で駐輪即撤去、薄い黄色のところが「自転車等放置規制区域」で駐輪2時間以上で撤去。
実際は結構ゆるいけど。


一方、これとは別に警察の駐車違反の取締りがあって、その対象は原付以上。
取締りには駐車監視員によるものと警察官によるものとがある。
監視員が出るのは駐車監視員活動ガイドライン
http://www.police.pref.shizuoka.jp/koutu/chushatorisimari/gaidline.pdf
によると赤の範囲内。

警察官による取締りは静岡中央警察署の交通課の女2人組が回ってる。
これは神出鬼没で、どこでも好きに取り締まっていいことに法律上はなってるし、去年の夏あたりは好き放題やってた。
ところがやっぱりクレームが多かったんだろうと思う。つーか、俺も2回ほどその取締りはおかしいと言ったことがある。
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20080624/p2


で、現状どうなってるかというと、

最初に違法駐輪を見つけたらこういう紙を貼って、もう一周してまだ止まってたら駐車違反として扱う、というローカルルールになってるんだとさ、今日聞いた。
で、そのローカルルールは誰が決めたのよ?そのルールを決めるのが立法機関ってもんだろ?
三権分立はどこ行った?つー話だよ。
こういうことを言うと頭の足りない警察官みたいのが「じゃあ取り締まって欲しいのか?!」とか言い出すから始末に終えないんだけどさ。


で、また警察官も活動の範囲が、駐車監視員の活動する範囲内とほぼ決まってる。なんのことはない、これも自転車の2時間以内撤去の「自転車等放置規制区域」なんだけどな。
ぶっちゃけ、映画を見るときにいつも静活の前に止めてるけど、一度だって取締も警告もないもんね。でも不安なのは事実。

つーことでまとめると、原付の場合は市と警察と二重の取締りが行われていて、どっちかセーフだから安心ってわけでも、自転車が一杯止まってるから大丈夫ってわけでもないのよ。
あと、歩行者天国でも駐車禁止は解除されてないんだってさ。ここも注意が必要だ。