転院先に療養給付請求書を提出した場合
転院先に指定病院等変更届ではなく療養の給付請求書を提出した場合
ケース
病院に「療養給付たる療養の給付請求書_通勤災害用(様式第16号の3)」を提出したところ、前医があるため「療養給付たる療養の給付を受ける指定病院等(変更)届(様式第16号の4)」の提出を求められた。
回答
本来であれば転院先では「療養給付たる療養の給付を受ける指定病院等(変更)届(様式第16号の4)」が必要だが、転院先でも「療養給付たる療養の給付請求書_通勤災害用(様式第16号の3)」で代用は可能。
前医を労災で受診している場合には前医にも「療養給付たる療養の給付請求書_通勤災害用(様式第16号の3)」を提出する。
(2020年3月 労基署に確認)
志村けんの向こうに医療崩壊が見える
志村けんの向こうに医療崩壊が見える
志村さんの兄の知之さん(73)は30日午後、「顔を見られずに別れなくてはならなくて、つらい」と声を詰まらせた。志村さんが入院した後は面会できないままで、遺体にも会えていないという。
https://www.asahi.com/articles/ASN3Z6X8ZN3ZUTIL05K.html
コロナ感染なら納得も行くだろうけど、コロナに感染してないのに似たような目にあってるケースがある。リハビリ病院などで親族であろうとも一切の面会を禁止してる病院とか、静岡にも存在する。
感染していないのだから今際の際には面会できるんだろうけど、遠方の知人親戚とか、あと数か月持つだろうけど会う機会はこれが最後だろうな、と思いながらの面会なんかは無理そうだ。
たとえば俺が接したケースだと。
義母がもともと介護が必要な高齢者。交通事故でリハビリ入院。退院を迫られたものの転院先が見つからず、自宅で介護を覚悟してたら面会禁止になったので退院手続きが出来ず入院が続いて助かってる、みたいなのがあった。
当然逆のケースもあるだろう。退院者が出ないのでいつまでもリハビリ病院が満床で、適切なリハビリや療養を受けられず周囲に負担がかかってる、とか。
リハビリは医療か、という問題もあるだろうし、必死に戦うコロナ最前線から見ればどうだとか、そんなの崩壊じゃない、とかいう見方もあるだろうけど。
でも当事者たちにとっては人生のかかったことだし、医療崩壊を起こすな、とかいう前にすでに後方では緩やかに医療崩壊が始まっているのではないだろうか。
地味な話ではあるけど、そんなところにももう少し目が行くようになればいいな。
休業給付支給請求書の再発行
休業給付支給請求書の再発行
ケース
病院から「診療担当者の証明」を受けた休業給付支給請求書を紛失した。
回答
病院に再提出されれば証明は可能だが、再発行手数料が必要。
再発行手数料は病院から労働基準監督署に請求できないので、受診者に請求する。
当院の場合は2000円。
(2020年3月 病院から回答)
コロナと洞爺丸台風
コロナ感染拡大は安倍首相による人災である
ズバリ言って、安倍首相のやってる感演出のために行動抑制の必要がないところでも自粛させたり休校させたりしたから、休校解除が事実上の安全宣言になって、行動抑制するべきところで歯止めが利かなくなっちゃって今に至ってる、だからこれは安倍首相による人災である。
この止める必要のないところで止めて、止めるべきところで進めてしまう、こんな失敗は歴史上で山ほどあるけど、真っ先に俺が連想したのは洞爺丸台風のことだった。
洞爺丸台風とはなにか
洞爺丸台風の概要は失敗百選の中にもある。
http://www.shippai.org/fkd/cf/CA0000609.html
一番詳しいのは上前淳一郎のノンフィクション。
文庫はプレミアついてるけど、単行本はそれなりに、電子書籍もある。
概略を簡単にまとめるとこうなる。
①大型台風が110km/hで北上
②青函連絡船は出航見合わせ
③函館の台風到達予測時刻直前に天気が崩れた
④台風が到達したと判断
⑤洞爺丸から運航再開が決定
⑥欠航した前の便から乗客が洞爺丸に移乗
⑦いろいろあって洞爺丸出航
⑧実は台風は函館の直前で急減速しており、まだ来ていなかった
⑨出航直後に台風直撃、座礁
⑩砂浜に座礁したので船底が固定されて逆に安全だと一安心
⑪地上でもまさか洞爺丸のような大きな船が転覆するとは考えていないので救助後回し、危険な他船を優先救助
12高波に襲われて転覆、死者1155人の大惨事
洞爺丸台風とコロナの共通点
災害を予測して自重して、無事通り過ぎたと思って表に出たら、実はまだ来ていなかった、という。
やはりコロナに関しては自粛なり休校なりが早すぎた。いや、早すぎる対応自体はいい。
問題は、早すぎる対応は対応終了を前倒しさせる圧力になる、ということを見逃した点だ。
洞爺丸で同じことが起きていた。洞爺丸は一度は出航を決断してタラップを上げたのちに、出航を見合わせた。なぜ出航しないのかという圧力が前の便から移乗した乗客から、国鉄当局から、米軍からもあったとかなかったとか。
「失敗事例」だけ見るとベテラン船長の判断ミスというところに帰結しているけど、「洞爺丸はなぜ沈んだか」によるとそんな単純な話ではなかったようだ。
逆に乗客用タラップを上げてしまったため、出航見合わせ中に下船を希望した乗客を決まりだからと降ろさずに犠牲になったり、逆に桟橋にジャンプしたり無理やりねじ込んで強引に下船して助かるヤツがいたり、そいつが事情通のようにデマを流したり。
歴史に学ぼう
これからの日本で起きるだろうことは、洞爺丸台風で経験済みのことが多いだろう。
恐らく今、⑪の思い込みのせいで⑫の事態を想定している人はほとんどいないだろう。弱者を切り捨てて集団免疫とか、実はヤバいことになる可能性があるよ。
歴史に学ぶとは、そういうことだ。