せどり旅日記2004初夏・浜松編

朝からじりじり暑い。暑いよりも紫外線が肌に突き刺さりまくり。9時前にバーデンバーデンを追い出されて、ブックオフ開店まで1時間を日陰で過ごしたい。そう思って浜松球場のある四つ池公園へ。日影で荷台のコンテナの本を積みなおす。既に腹8分目。
浜松にはいつでも来るわけだし、買う本を絞るつもり。
初生のブックオフから。ここに来るまでに257号線沿いにかっちんという開店の遅い小さな店と丸書店という乗り物の本が多い店と浜松基地に行く県道沿いに東海ブックという画商を兼ねた店があるが今回はパス。257号線沿い三方原町に大津書店があってそこそこいろいろあるのだが午後開店なのでパス。
遠鉄側道を通って浜北入り。この道は昭和50年代の夏の空気が残っていていい感じ。俺が子供の頃の夏は今の夏ほど暑くない、こんな感じだった。
支那そばや日歩未で早い昼食をとってから浜北のブックオフへ。西原理恵子のアジアパー伝が著者の「に」行にあった。こういうのがすごく気になる。
戻って遠州小松駅付近に寿堂という店があるが、ここは主に古文書・絵画の店。駅前の赤目は午後開店でパス。
するとブックマスターという店の看板を発見。踏切を東に渡ったところ。11時開店。一見ブックオフ似のリサイクル店を思わせる2階建ての立派な物件に100均レベルの本がトコロ広しと並んでいる。質・量ともにスカスカの実に無駄な店だ。ここまでスカスカの店が存在する理由はなんだろう?なにかの事情があるとしか思えない。
原島町のブックオフを通って天竜川駅方面へ、旧152号線沿いにプラスワンというアダルトの品揃えがいい店があるけど夕方開店なのでパス。
昼過ぎなので鈴井書店に行ってみる。このあたりにはなぜか夕方から夜にかけてくることが多く、1度も開いているのを見たことがない店。歴史書専門なんて書いてあるものの店内に古い映画雑誌が見えたりして期待はしていなかった。
ところがびっくり。ここが今回の旅でいろんな意味で印象に残る店だった。
品揃えがすごい。戦記物やら大陸書房の宗教書やらがそれなりの値段で並んでいるのはまぁいいとして、ダメおやじの全巻セットはどういう脈絡で置いているのか?でもいい値段がついてるよ。
週刊実話特報を初めて見た。別冊実話特報は好きで集めてるけど。
いろいろある中、500円の本を2冊、350円の本を2冊、300円の本を9冊レジに積み上げた。頑固そうな親父舌打ちしてから計算する。
500円が2冊で1000円、350円が2冊で700円、300円が9冊で2700円、1700円と2700円で…1700と2700を紙に書いてはチェッと大きな舌打ち。これが3度繰り返された。
そして意を決したように3と書いたのだが、この足し算のどこに3が出てくるんだ???ここで初めて舌打ちの意味が判明。繰り上がりの計算が出来ないんだ。
先に4400円をカウンターに置く。それを見てか見ないか、また1700と2700と書いた紙に4と書いた。15秒ほど考えて丁半賭博を張るようにエイッとばかりにもう一つ4を書いて一言。「あんた、計算速いね」
久しぶりに謎の勘定をする店を発見した。
後は旧国1を帰るだけ。
途中、藤枝に寄ってカナキン亭でラーメン食って、シークワーサージュースを買って某J嬢のダンナを藤枝市民病院に見舞って帰る。