事なかれ主義がモンスターペアレントを生んでいないか?

図書館を使うようになって約30年、生まれて初めて図書館の本を紛失した。
自分のものをなくしてもここまで思わないんだけど、借りたもの預かったものをなくすというのはやはりショックだ。返すという約束を守れない、あるいは返すから貸すという信用を裏切った、それも30年大好きだった図書館の!なんというつうこんのいちげき


5冊借りて事務所に置いておいて、外で空き時間が出来る予定の日に、この1冊だけ持ち出したんだよ。痛恨!
その日は雨が降ってたから濡れないようにレジ袋に包んだ。どうでもいいが「くるんだ」がgoogle日本語入力でなぜか変換出来ない。痛恨!
ここまでは記憶にある。


外出先で、他にもやることがあったからノートPCを取り出した。この時に本も取り出したような気もするし、取り出さなかったような気もする。いずれにせよ、その場所に本はなかった。痛恨!
そのあとに帰宅したんだけど、本があったような気もするし、なかったような気もする。事務所に持って帰らなきゃと思ったような気もするし、後からそんな記憶を作ったような気もする。
いずれにせよ、家探しと大掃除をしたけど見当たらない。痛恨!
もちろん事務所、つってもデスク一つだけど、ない。痛恨!


どっかに忘れたのを誰か拾ってくれて届けてくれてないか?という淡い期待を胸に御幸町図書館に届け出た。
結果がこれだよ。



貸出期間を2ヶ月延長して、その間に見つけるなり、中古でいいから同じ本を物納するなりすることになってるとの。ぶっちゃけ大した内容じゃないし、こういう1年たったら価値が激減する本に定価の2980円を払うのは忸怩たる思いがあったけど、amazonマーケットプレイスで980円だから助かる。

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でもなー、おかしいだろ、図書館の対応!
図書館ってのは公共施設、役所の一種だけど、30年前からどこの図書館でも悪い印象一つもなかった。紛失を申し出ても、低姿勢で非常に丁寧に扱われて、とうとうこれだよ。
「大変お手数をおかけ致しますがよろしくお願いします」
手続きが終わったあと、俺が言ったんじゃねえ、言われたんだ。いや、俺もその後に同じことを言ったんだけどさ。手数をかけたのは俺なんだから。


ああいうふうにバカ丁寧に扱われた日には、紛失を届けない方が当たり前なのかと疑ってしまう。ナメるナメられるでいえば、完璧にナメられる。
確かに図書館にはおかしな人が多いし、無闇矢鱈に低姿勢に出ていればトラブルは避けられるだろうけど、こういう対応をどこかでされて調子に乗った衆が、こういう事をしてるんじゃねーの?

 東京都内の公立小学校で、親が子供に対する学校側の指導に不満を持ち、「迷惑料」などの名目で現金10万円を校長に要求していたことが15日、都教委の 調査で分かった。校長は要求を拒否したが、親は給食費の不払いを宣言してトラブルに発展した。理不尽な要求をするモンスターペアレント(問題親)に悩む学 校は急増し、校長が鬱病(うつびょう)で休職するケースも出ている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091216-00000039-san-soci



自分さえ良ければって対応だ、と批判するつもりはないんだけど、事なかれ主義の一種なのかなー、とか思ったり。