依存症について 1

依存症についていつかまとめて書かなきゃいけないな、と思ったのは去年の正月。草薙の湯で露天風呂のイルミネーションを見てた時だ。
オレンジ色のネオンが瞬きを始めたとき、俺は壺風呂の中でエクスタシーを感じてた。
ああ、「春夏秋冬」の全回転リーチだ・・・、と。
パチンコをやめてから10年経とうというのに、10年前に毎朝打ってたパチンコの記憶が今朝のことのように蘇ったのだ。

派遣村民が酒を飲んでなにが悪い - NOW HERE

を書いた後、脳が腐って脊髄反射しか出来ない様な頭の悪いクソなコメントやらトラックバックやらに辟易した。ただ一方で、気づかなかったことへの指摘や説明不足の部分がいくつもあったことに気付かされたので、そのへんもフォローしつつ進めていきたい。


飲酒した派遣村民を俺がアルコール依存症認定したことに対して、疑問を呈するコメントやトラックバックが複数あった。
禁止された環境での飲酒、俺はこの時点で自動的にアルコール依存症だと判断していいと思ってる。というのも、アルコール依存症の本質はコントロール障害のことだからだ。

いったいいかなるスクリーニングテストを参照されたのか、また、なぜそれを採用されたのか、スクリーニングと診断の差異についてどうお考えか*1できれば教えていただけませんでしょうか。特にスクリーニングテストの種類とその項目が気になっています。

質問、スクリーニングテスト、飲酒の「何が悪い」か - masudamiの日記

「禁止された場所で飲酒する Yes , No」
という明示的なチェック項目がないとブッブーって感じに考えてるんだろうか?なぜ禁止された場所で飲酒するのか、その原因を考えればその原因がチェック項目に当てはまるよ。
具体的に言えば、たとえば久里浜式スクリーニングテストなんかで

二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことがときどきある

って項目があるけど、これって二日酔いにならないと当てはまらない、と考えてしまうとなんのために行われているテストなのか分からなくなるんじゃないか。
ダイニングで飲んでからキッチンで料理してるからキッチンドリンカーじゃない、なんてトンマな理屈と一緒になっちゃうよ。


そもそも久里浜式はアルコール依存症かどうか不安に思った人の自己診断のために作られたものだそうだけど、そういう自制心のある人を前提にしたテストだもの、二日酔い以前にその日の飲酒そのものが大事な約束に違反する事態なんか想定してないだけの話だと思う。


診断方法で言うと派遣村民飲酒者がアルコール依存症であることは

飲んで仕事をなまけることがある
飲んで人から不評を買う
酒のために経済的危機に陥ったことがある
飲むと向上心がなくなってしまう

http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/check/sake/index.html

あたりが一番素直でわかりやすいんじゃないかと思う。もちろんこのチェックも客観的に見ても明らかな上記の項目だけではアルコール依存症の条件は自動的には満たさないけど、それだって家庭のない人に家庭の質問や仕事のない人に仕事の質問が含まれてるからYesの項目が薄まってるだけの話。


チェックを通して浮き彫りにするべきものが、浮き彫りにする必要もなくモロ見えになってるというべき状態なんじゃないかな。