丁子屋twitter

静岡市ってのもずいぶんと広くなって、東海道53次で言えば蒲原宿・由比宿・興津宿・江尻宿・府中宿・丸子宿と6つも静岡市内にある。こう見るとすげーな、旧東海道の1割以上が静岡市かー。そりゃ東海道の移動中に「どこまで行っても静岡」と文句言われるわけだわw


このうち西の果てにある丸子宿に、400年続くとろろ汁の店がある。安藤広重の「東海道五十三次」の浮世絵にも描かれてる丁子屋である。

この建物は、もちろん今は残ってないものの、改築・移築を繰り返し、観光名所も兼ねた名店として静岡では知らぬ者のない存在になってる。
そんな伝統で塗り固められた店が、ツイッターという先鋭的な文化に取り組んでいる、となればマスコミの目を引きやすい要素に満ち溢れている。


過日行われたSOHOしずおか主催のツイッターセミナーに参加した際に、テレビカメラが入ってなにやら取材をしていた。最初は普通のニュース取材かと思ったんだけど、カメラマン以外にディレクターがついていて、なにやら着物の男性をやたらと写してたので、此の人の取材なのかなー、とか思ってた。


そして今日、ツイッターのタイムラインに

本日の15時から丁子屋にてSBSさんのツイッター取材を受けます。もしご都合よろしければ皆さん参加しませんか?ご都合悪ければツイートでの参加も面白いと思います。ツイッターを静岡の皆さんに分かりやすくお伝えしましょう! #丁子屋取材

柴山広行 on Twitter: "本日の15時から丁子屋にてSBSさんのツイッター取材を受けます。もしご都合よろしければ皆さん参加しませんか?ご来店いただければ有難いですし、ご都合悪ければツイートでの参加も面白いと思います。ツイッターを静岡の皆さんに分かりやすくお伝えしましょう! #丁子屋取材 でお願いします"

てなことが流れてきたので行ってみたわけだ。


そしたら案の定、SOHOしずおか主催のセミナーで取材してたディレクターがいたので、あの時に後ろでベロベロバーして一度NG出させたのを謝っておいたw
取材意図としては要するにやはり伝統の店の若旦那がネットの新しい技術に挑む、ということが明らかに見て取れたので、それに見合うような教科書的な行動を取っておいた。


つーかやはりツイッターでの呼び掛けにも関わらず、つーかGW中とはいえ平日の、丸子という町外れ、そうそうツイッタラーも集まらないわなー。
先週静岡の街中の某店で行われた他局の収録は、その模様がライブ配信されるほど人が集まったらしいけど、今回は最初俺ひとり!
途中から@ Julli_kngさんが入ってきて助かったけどねー。


とろろ汁を食べながら、写真をアップしつつツイートする、俺に取ってはよくある行動。

丁子屋のとろろ定食。揚げ物もいい匂い。 #chojiyasyuzai

RRD/国際的ペロリストグループ赤い猫団 on Twitter: "丁子屋のとろろ定食。揚げ物もいい匂い。 #chojiyasyuzai http://f.hatena.ne.jp/twitter/20100430152049"

そのあとにカメラが入ってきて、若旦那@ chojiya14さんを交えて、しばし歓談。
カメラ回りっぱなしで言いたいことは言えたけど、まあ、使われるのは「老舗の店に馴染みが持てました」とか、その辺だけだろうし、そんなことはわかりきってる。



でもそれでいいと思うんだよね。
結局ツイッターマーケティングだのクソだの言ったところで、要はモノは一番のモノしか売れないわけで、なんの一番かつーのはもちろんいろいろあるけど、その昔は付き合いなんかもあって一番「近所にある」が重視されて、近所でも遠方でも条件が変わらない今は一番「値段が安い」が重視されてるわけだ。


そしてソーシャルネットワークサービスが隆盛するにしたがって一番「近所にある」が重視される時代への回帰が起こると思うんだ。
ただし「近所」とは物理的な距離ではなくて、心理的な距離が基準になる。
そしてその心理的な距離とは、ツイートを通じて日常の時間をともに過ごすことにより縮まるものだし、縮まるに連れてその人の生きざまが伝わってくる。その生きざまこそ、信頼に足るべきかどうかと言う評価につながっていくんじゃないかなー?


たとえばヤフオクなんかで、この出品者は信用出来る人です、とか落札者が評価するじゃん?でもその評価って、結局は落札者の主観なわけで。
でも、ツイッターの場合、相手がなにをツイートしてるかを見れば、なにを考えてどう行動してるか、雄弁なほど一目瞭然。評価システムとして非常に優れてるんだよね。


丁子屋の若旦那には、収録前の一番最初に俺がツイッターに関して感じてることを率直に言った。つまり、ツイッターは頭打ちで、世界支配の野望と実力を備えているgoogleでさえ今の現状なのに、それよりも小さなコミュニティであるツイッターに世の中なんて変えられるわけがない、と。


でも、SNSというシステム自体はその可能性を秘めているし、ツイッターという個別のサービスがコケたところで、その先に続くサービスへのアプローチ手法は変わらない。だから将来への試金石として積極的にツイッターに関わることをおすすめしてる。

5月6日、静岡放送「イブニングeye」で17時前にオンエア予定との。