協力ゲーム

B-nestビジネスミーティング。
その中で協力テストというものをやったんだけどさ。
そういうものがある、という知識はあったんだけど聞くとやるとは大違い。

手元に4枚の図形と指示が配られる。その指示には特定の形の台形の図形を使うようにある。

ルールは
無言で
他の人から奪うことなく
欲しい図形を訴えることなく
指示に従って
全員が正方形を作る

配られた段階で指示された台形は手元にない。

まずやるべきことは、指示された台形を誰が持ってるかの特定。
これはすぐに特定できた。二つ左の人。じゃ、これをどうやって持って来るか?
指示された台形がハマれば正方形が完成するリーチの状態を作ればいいのか?手持ちの図形を検討しているうちにゲームスタート。

と、講師がいきなり手持ちの図形を全放出。
「あ!」と思わず声が出た。一瞬にして理解したが、その考えはなかった。
で、俺も全放出しようと思うんだけど、これが出来ないんだなー。なんとなく手元に何もないのが不安になって。
とりあえず使えそうな三角形を2枚残して2枚を右隣に押し付ける。
しかしそこでストップ。
他の全員が手持ちの図形を組み合わせるので忙しいから。
それを組み合わせてもどうしようもないしょ、せめて同じものが2枚あったら放出してよ、って言いたいけどルールで言葉を出せない。

そのうち講師から示唆があって全員が全放出。しかし指示された図形を入手して安堵した人がいて、その人が流れてきた多くの図形を一手に抱えてしまった。流通している図形は少数、こうなるとこれを抱えて正方形を作りたくなる。
要領よく小さい正方形を集めて大きい正方形を作った人もいれば、指示された図形だけを持ってる人、俺は一手に抱えてる人が持ってる1枚があれば完成という型。
と思ったら俺が存在に気付なかった同型を持ってる人がいて、ハメてくれて完成。

結局全体としては未完成のまま終了してしまったが、百聞は一見にしかず、思うところは大きかった。

言葉が使えないからジェスチャーでのアピールが必要になってくるんだけど、ジェスチャーでは込み入ったことを説明できずに四苦八苦した。
「この図形欲しい人ー」みたいに単純に掲げた人もいたけど誰も見てないから機能しなかった。そう思って切って捨てたんだけど、俺も追随して掲げればそういう流れになってたのか?

俺は一人一人の正方形を完成させれば最悪余った図形で自分の正方形が成立するだろう的に考えてた。しかし誰かの正方形が完成したとして、それが他の人の正方形を犠牲にする形で出来ている場合(小さい正方形を集めて大きい正方形になったとか)に手の打ちようがない。
完成している手を崩す必要性をどう理解してもらうか。それが難しければ完成する前になんとかしなきゃいけないんだよなー。

完成形を想定していなかったこと、そこに至るまでのプロジェクトの大きさを把握できなかったこと、なにより最初にルールを理解できてない人がいたこと、思い返すたびにいろいろなことが見えてくる。