少年メリケンサック〜クドカンワールドが好きかどうか、それだけ

静岡ミラノ3で16:20の回。客入り100人って、俺、ミラノ3でこんなに客入ってるの、見たことないぞ。

もっともこの映画がミラノ3での公開ってのも、静活も扱い悪いよな、とも思うんだけど、007、マンマ・ミーア、ベンジャミン・バトン、ハイスクール・ミュージカル、と好評続映中で劇場が空いてないんだろう。

客入り100人ってのは俺はもちろん、静活も予想外だったんだろうけど、でも振り返ってみるとクドカンの映画って着実にメジャー化してきてる。
木更津キャッツアイワールドシリーズ」が境目。


ただメジャー化の一方で、棘つーか毒つーか、トンガリつーかクセつーか、あるいは若さつーか勢いつーか、そういった部分が失われつつあるように感じて、寂しい気持ちにもなる。
でも100人の客の90人以上が客電が付くまで残って、好印象を語りながら劇場を後にする客の姿を見てると、これで正解なのかな、と。今の邦画で○○ワールドと言ったときに、○○に入る適切な語句を選べ、という問題が出たら、やっぱり正解はクドカンだもんな。もちろんヒットメーカーは他にもたくさんいるけど、誰かの色のついた世界、つーとやっぱり宮藤官九郎以外に思い当たらない。

「農薬飲ませろ」とか「チンコでかいのか?」とか、ヒゲについたゲロとか、身障者のボーカルとか、そういう刺激がいまのクドカンワールド。それが合うか合わないか、それだけの映画。


あとは宮崎あおいか。この人も子役からやってて下積みが長い。俺もアイドル雑誌なんかで早くから名前を目にしてきた。で、この人と入れ替わるような時期に消えた、水野あおいと混同してたw
水野あおいは年齢詐称してたもんなー。それ以上に若い役をやって、実年齢とどんだけ違うんだ!?と思ってたら別人だった。
それ以上の興味は特になかったんだけど、表情豊かでいいよね。ribbonの頃の永作博美ってこんな感じだったよ。あんなふうに怒られてみたいし、甘えられてみたい。いいなぁ、ツンデレ。いや、デレツンか。