職業訓練、本日終了。

都合92日間。普通の雇用保険の基本給付より2日分多い計算なんだけど、若年者だとこれでまるまる失業給付期間が飛んでしまうわけで、終了と同時になんの保障もなく放り出されることになる。
キャリアアップで再就職支援といったところで、ゼニがなければキャリアアップしたところで再就職先を吟味してる暇がないというクソシステム。


で、しかもこのあたりの説明を誰もしないから、雇用保険の基本給付は別に出ると思ってる人も結構いるようで。
例えばhttp://okwave.jp/qa2233725.htmlとか。
訓練手当とか言うから失業給付とは別物のように聞こえるし、なによりキャリアアップか就職活動かの2択を迫られるとは、普通は思わないよな。「キャリアアップ」したところで就職活動出来なきゃ意味ねーもん。


こういうことを書くと、失業者なんだから甘えるな、9時4時の授業なら4時以降に就職活動しろ、とか言う奴が出てきそうだけど、実際問題、両立なんか出来ない。
就職活動のための欠席は推奨されてるけど、特に簿記の授業とか、それでついていけなくなるんだよ。
就職活動のための欠席連発じゃ、なんのための職業訓練だか意味が分からない。
で、訓練も中途半端、就職活動も中途半端、という最悪の事態に陥る。


受講生も不幸だし、職業訓練の選考に落ちた人も、ゼニ出してる方も不幸だよ。特に職業訓練には雇用保険だけじゃなくて公金も投入されてるわけだだし。
まさに三方一両損とはこのこと。


そもそもエクセル・ワードの3級と、上手く行っても日商簿記3級じゃあなぁ・・・たいしたキャリアアップでもないし。
9時4時で拘束されるデメリットは小さくない。事情や環境が変わったりしたら、躊躇なく捨てる選択も必要。現に来なくなった一人は聡明で行動的な人だった。かなり早い段階で簿記の試験は受けないと言ってた。


もうさ、この国の社会保障はズタボロだよ。公務員が見た目仕事してるように見せるために思いついたシステムが、ツギハギだらけでわけの分からないことになってる。


つーことで訓練終了後、3ヶ月ぶりに手続きのために職安に行ってきたわけだが。
3ヶ月前に比べて中高年の男性が多かった。
いままで失業率が悪化したといっても、その中身は非世帯主の非正規雇用。これからは世帯主失業率の悪化が進み、失業率の数字以上に深刻な影響をもたらしそうだ。