地方を支えてヤッキリ

東京・静岡間を一往復したときのバスのコストなんだけど

運行直接経費    
乗務員日給 10,000円 月給20万円,20日勤務
燃料代 10,000円 80円/l,燃費約3km/l、400km走行
高速料金 25,000円 静岡東京往復/特大車運賃
駐車料金 5,000円 概算
車両減価償却費 20,000円 導入時4,000万円/台を5年で償却
運行間接経費    
点呼職員日給 10,000円 月給20万円,20日勤務
整備社員日給 10,000円 月給20万円,20日勤務
合計 91,000円  

http://d.hatena.ne.jp/warehouse_mgr/20090317/p1

いや、その計算はおかしい。


これってなに、1台を1日1往復するために新車を買って5年で廃車にして、点呼と整備の従業員を2人雇うという計算じゃん?
そんなこと、ありえないでしょ。
まず直接経費・間接経費を分ける前に、固定費と変動費を分けるべきなんじゃね?
で、CVP分析したりしてさ。とか、取ったばっかりの日商簿記2級の知識を言いたい年頃。


とか、まあこれはいいとして。
問題はこっち

ある特定の企業が行った行為によって県民全体がそのツケを払うのはどうなのか?と考えざるを得ない。
http://d.hatena.ne.jp/warehouse_mgr/20080505/p1

要するに、ツアーバスが路線バスの客を食っちゃって、路線バスが倒産して地域の足に影響が出たという話。
でもなー、俺は常々思ってるんだけど、高速バスで儲けて閑散路線の赤字を埋める体質って、それでいいのか?


実はしずてつジャストラインが似たような体質の会社で、ここは別に高速バスで儲けてるわけじゃないけど、ドル箱路線でボッタクって閑散路線の赤字を埋めてるわけよ。


http://apps.justline.co.jp/rosen/sizusimizen.html
具体的に言うと、俺のアパートは片山のバス停のまん前にあるんだけど、静岡駅前からバスに乗るとビビるよ。
小鹿公民館前まで180円で来て、うっかり乗り続けると堀の内で230円になって、片山で280円になるんだから。バス停1つ50円上がる。
そりゃ田舎だからしょーがねーだろ、ってか?
ところがこの先、片山南、宮川と運賃が変わらないんだ。なんで?
明らかに圧倒的に多い片山・静大前で降りる客からボッタくってるんだよ。


でな、これは俺がここに来た時に大家さんから聞いた話。もう20年も前になるけど。
静大が大谷に出来た当時に静鉄バスは、客が増えれば静大前まで市内均一区間を拡大する、というような説明をしたらしいのよ。
実際そうなってないじゃんね?小鹿大谷線が美和大谷線になって、小鹿公民館前から籠上まで180円で行くようになったけど、相変わらず堀の内で50円、片山で50円だよ。
羽田空港に入るときの京急じゃねーんだからさ、この上がり方はないよな。
ムカつくから小鹿公民館前から歩いてるんだけど。片山まで乗るのは町で早くから飲んで泥酔した時だけだよ。普通に泥酔すると終バスに間に合わないし。


このドル箱路線の収益で末端閑散路線を支えてるんだろうけどさ、それをなんで静大生だけが支えなきゃいけないんだ?いや、もちろん似たような状況に追い込まれてる地域はいくらでもあるだろう。
なんで俺たちだけが?
これは閑散路線を支える高速バス利用者も同じだろう。なんで高速バス利用者だけが支えなきゃいけないんだ?


地方の閑散路線にバスが走るメリットって誰が享受してる?
もちろん一義的には沿線住民だろう。直接的に利益を得る住民がまず負担すべきだ。
しかしそれだけで収まらない場合、その地域に人が住んで生活をしている、そのことによって間接的なメリットを持つ人間が等しく負担すべきじゃないだろうか?
沿線住民の一族郎党はもちろん、彼らが田舎に引っ込んでるから都会はさほど混雑せずに住むわけだし。


なにより対馬の例を見てみろ。
地方の生活が成り立たないから韓国人に土地を売って、国が乗っ取られるってウヨク大騒ぎ。バカじゃねーの?そうしむけたのは、お前らの大好きだった子鼠改革じゃん。
竹島を見てみろ。なんのために韓国人が住んでるのか?住んで生活をすることが最強の国防だからだよ。
地方で生活が成り立つってのは、こうやってそれだけで全国民にメリットがあることなんだから、等しく負担をするべきなのに、なんでそのコストを高速バスの利用者が重く負担しなきゃいけないんだ?


ここがさっぱり理解出来ないし、閑散路線の赤字補填をするために路線バス会社の高速バスを守れという意見も理解出来ないし、そういった盲目的な路線バス擁護が結果的にしずてつジャストラインのボッタクリを追認していること、そのへんにヤッキリするんだわ。