早起きは人生を変える

id:RRD さんが id:gokinozaurusu さんに IDコールされました。

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俺みたいなやつを愛せるやつは、
俺を含めて存在しえないので案の定すべてあてはまらなかった。/id:RRDのコメを見てガチで死ねばいいのに、と思ったのは俺だけではあるまい。
http://b.hatena.ne.jp/gokinozaurusu/20090501#bookmark-13209748

こんなメールが来た。
まあ、心配するな、俺も10年前だったら同じこと言ってる。


10年前、1999年。
わが中日ドラゴンズが11年ぶりに優勝した年だな。優勝したのは良かったけど日本シリーズで惨敗して、生きる気力の全てがなくなったね。
それぐらいドラゴンズに入れ込んでた、というわけじゃなくて、他になんにも生きる望みがなかった。
まだメールマガジンというものが隆盛だった時代で、負け試合でもいいとこ見つけてポジティブに解説するメールマガジンを発行するだけが生きがいだった。本人は死にそうなほどネガティブなのにね。


なんで死にそうなほどネガティブだったか。生きあぐねてたから。
死にそう、って言っても自殺しようとかは思わなかったけど、どうにでもなれ的な自暴自棄な時期だった。
自分でガチで死ねばいいと思ってたから、ひどい時には両替町スクランブル交差点を信号無視して歩いたり、知り合いのヤクザにヤクザ死ねばいいのに、とか言ったりしてた。


いつからそうなったかというと、大学2年生あたりだと思う。もともと社会的正義感に燃えていて、弁護士になりたかったんだけど、司法試験というものの壁の高さと、なにより司法の現実というものを実際に目の当たりにして、俺のやりたいことは法曹家の仕事じゃない、と感じた、そこから今に至る迷走が始まった。
ちょうどパチンコと出会って、最低限メシが食えるようになったのも、今にして思うと良くなかった。


俺が抱いていた社会的正義感を実現するためにはどうしたらいいか、そこで政治活動にでも足を踏み入れていればまた別の人生があったんだろうけど、文化活動の道を選んだ。
とかいうと聞こえはいいけど、まだバブルの末期でフリーライターっつーのが華やかなる職業としてもてはやされてた時期で、それなりに食い扶持として何とかなってたんだわ。こう書くとバブルに煽られたバカの一人のように見えて、当時の大卒なら誰でもなれた公務員になっとけって話だけど、まさにその通り。でも、今、公務員を目指すのも不景気に煽られたバカ、同類だよ。


大学を卒業して、主な収入はパチンコ、時たま原稿料収入がある、そんな感じの生活が始まった。
ゼニのためにウケる文章を鍛錬しておけば、またこれはこれで別の人生があっただろうけど、社会的正義感を実現しよう、ってガキのそんな文章をゼニ出して読みたいか?それが分からないからガキなんだけどな。
そして30を目前として世間からは否定されっぱなしの、今で言うところの立派なパチンカスが誕生してたわけだ。すべては今で言うところの自己責任だ。


それでもなんとか食えてたのが救いなんだけど、やがてパチンコ店の資金透明化のお題目の元、警察天下りマンセープリペイドカードシステム導入、それに起因するパチンコのギャンブル性の上昇という変質の流れについていけず、食えなくなった。
そして行き暮れてたのが1999年だった。


もしあの頃の自分になにか伝えられるなら、なんて伝えようか。
やり直せるならもっと前だから伝えることなんかない。なにが正しいかなんて、今でも分からないしな。
強いて言えば、2009年も迷走してるけどなんとか生きているし、驚くことに自分のことが好きになってるよ、ってことぐらいかな。あと、周りの人のことも好きになってる。
なんでそうなったかは、よく分からんけど、生きてたからそうなった。


ひとつ理由が思い当たるとすれば、テレホーダイかな。
テレホーダイつっても知らんだろうが、昔はインターネットには電話線で接続してたのよ。電話線だから電話料金がかかるんだけど、午後11時から午前8時まではテレホーダイに申し込むと定額制だった。そんなこともあって、朝8時前には起きてネットにつなぐことが習慣になって、結果早起きになった。下手すりゃ朝 4時から起きてネットにつないでたし。


そうするとさ、夜に大問題を抱えたと思っていても早朝には大したことがないように思えるのな。
この現象を言葉にまとめてくれたのが「佐賀のがばいばあちゃん」。

「悲しい話は夜するな。どんなつらい話も、昼したら大したことない」


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これは科学的にも根拠がある話で

夜になると分泌が減ってくる脳内物質のセロトニン。この物質、知れば知るほど重要なんです。
このセロトニンが十分ある昼間には、思考系の働きがよく、感情的になってしまう脳にブレーキをかけることができます。冷静に考えられるということ。
でも夜になると、ブレーキの効きが悪くなり、感情的に物事を考えがちです。ディープなメールなんか書いてしまったりしませんか? 朝読むと、「恥ずかし〜」「私、どうしてあんなに思い込んでいたの?」なんて。
だから、悲しい話、攻撃的な話、大切な決断(別れ話とか)は、朝まで取っておきましょう。朝、日の光を浴びるとセロトニンが再び放出され始め思考系が優位に立ち、感情から離れて考えられるようになるんです。
http://www.living-lets.com/bg/2008/04/post_199.html


早く起きるようになってから少しずつ人生が変わってきたような気がするよ。