味醂は最低限でリーズナブルに

味醂は最低限のレベルをそろえておきたい調味料の一つ。
そもそもは焼酎にもち米と麹菌を混ぜて、麹菌の力でもち米を甘く発酵させたもの。発酵過程で生み出される糖と琥珀酸による独特の旨みをもたらす。


酒税法による規制を逃れるため、「みりん風調味料」なるものが作られるようになった。これは糖類と化学調味料による偽物。これは全然ダメなもの。
「みりんタイプ」などと表記のあるものがある。これは「みりん」に塩分を添加して、酒として飲めなくして酒税法を逃れるためのもので、中身は「みりん」と一緒。塩分計算さえすればこれが一番のお買い得。
もちろん「みりん」メーカーは酒税がかかることを承知で、高くても味のある「本みりん」を作ろうとしていて、美味さで言えば「本みりん」が一番美味い。
「みりん」を焼酎で割ったものは柳陰といって、江戸時代からお上品な飲み物だった。
ただ、「みりんタイプ」と値段ほどの差があるかというと疑問は残る。


俺は飲む都合があるから一番安い本みりんで一番安いマンジョウを買ってるけど。