個人情報漏洩を疑われるのと、「カニがまずい」と言われるのはどっちがマシか?

浅田次郎という「鉄道員(ぽっぽや)」なんかを書いた作家がいて、この人は大の函館びいきとして知る人ぞ知る存在。

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おすすめ平均
starsリタイアンメントという覚醒物語 
stars天下りを面白おかしく描いたブラックユーモア小説
stars浅田次郎が左手で書いた軽い小説
stars読み手のターゲット狙いに敬意を表する。
starsおもしろおかしい人生論

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ところがJALの機内誌で「函館朝市の通販で詐欺まがい商法にあった」というコラムを書いたから一部で大騒動になったらしい。


まとめると、普段から函館朝市の馴染みの店でカニを取り寄せてたんだそうだ。ところがある日、函館朝市の店から「カニ買いませんか?」と電話がかかってきて、いつもの店だと思って「買う買う」と返事をしたら、届いたカニがカスカスだった、と。
宅配便の送り状を見ると知らない店、電話をかけてみてもつながらない、という内容。
ここでなぜ浅田次郎の家の電話番号と住所がその業者にわかったのか、という問題が浮上して、函館朝市の店の個人情報漏洩疑惑が持ち上がったわけだ。


で、結局

浅田氏は「カニは自分が注文したと思っていたが、連合会が家族が注文したというならそうかもしれない」と釈明。「カニの味が悪かったので最初は詐欺に遭ったと思った。誇張して書いた部分があり、多少書き過ぎたところはあった」と説明している。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100119ddm041040095000c.html

要するに、函館朝市カニが不味かったからやった、今は反省している、と。
個人情報漏洩疑惑は晴れたものの、函館のカニが不味いことが全国ネットで知られてしまったわけで、なにがいいことやら分かりゃしない、という出来事。


テレビ通販でもよく函館朝市カニを取り上げて、タラバとズワイを混ぜて1万円ぐらいで売ってるけどさ、あれ意味がわかんないもん。
函館じゃカニなんかほとんど獲れないし、「加工地・函館」っても、カニ茹でで函館ならではの特徴があるわけでもないし、大規模にやってるわけでもない。函館であんなにカニ売ってるの、朝市だけだよ。
楽天なんかにも腐るほど出てる。いや、カニは腐ってないだろうけどさ、カニは。



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函館の朝市なんて観光施設なんかよりも、観光なら中島廉売を眺めた方がよっぽどリアルで面白いと思うけどなー。同じ客引きでも朝市と廉売とじゃぜんぜん違う。
つーか地元民が使わない市場を見て、面白いんだろうか?と常々思うし、関係者以外で朝市を良く言う人っていないよね。