オタクは反日

Twitterのタイムラインが東京都青少年保護育成条例がらみで埋まってきてウザイので、2人ほどフォローを解除してスッキリ。
俺がフォローしてた人だからマトモな人なんだけど、なんかこの問題だけ変に吹き上がってたり、おかしなリツイートをしてきてたから。


東京都青少年保護育成条例案には思うところや書きたいことが多い。
俺は原則的に表現規制反対、でもこの条例案には例外的に総論賛成、だけど各論には問題点が多く反対、という立場。
その上になんかいろんな誤解とか陰謀論とかがまかり通ってて、ネットでの言論はカオス状態のように見えるし、なにに向かってなにをどう書いたらいいのか、よく分からないので、twitterはてなブックマークで散発的な調子に乗ったオタク叩きに留まってきた。


ようやく、これを足がかかりにすると整理出来そうなエントリを見つけたので、ここから書き始めたい。
まず、この問題が児童ポルノ法との関係で味噌糞ごっちゃになってる点を指摘しておきたい。

非実在青少年」(笑)とか余裕ぶっこいてたら、

http://d.hatena.ne.jp/matunami/20100314/p1

あるいは引用されている

ume-y 「実写による児童ポルノとは違い、キャラクター表現には被害者はいません

はてなブックマーク - 漫画・アニメの「非実在青少年」も対象に 東京都の青少年育成条例改正案 (1/2) - ITmedia NEWS

などに見受けられる点。
非実在青少年」がなぜ(笑)や余裕ぶっこくにつながるかといえば、児童ポルノ法との混同が起きているからだ。
法規制が実現しようとするもののことを法益というんだけど、児童ポルノ法の法益は「児童をポルノ被害から守ること」であるのに対して、今回の青少年保護育成条例案法益は「青少年の健全な育成」であり、この二つはまったく別のものだ。
ところが彼らは青少年保護育成条例案法益が「児童をポルノ被害から守ること」であると思っているから「非実在青少年」表現の規制が「「非実在青少年」をポルノ被害から守ること」になると勘違いをして笑ってるわけだ。


今回の騒動はこの「非実在青少年」がキーワードになってるけど、コトの本質はここじゃない。「青少年の健全な育成」とオタクの向かってる方向性との間に深刻な衝突が生じている点こそが真の問題だ。

オタクがチンコをしごくための道具でしかないエロメディアを取り締まったところで、「青少年育成」には関係がない

http://d.hatena.ne.jp/matunami/20100314/p1

のではなく、オタクがチンコをしごくことは「青少年の健全な育成」と激しく対立するのよ。


無秩序にオタクが幼女を性の対象にしてチンコをしごくことにより、実在の女性を性の対象として見て結婚して家を持ち社会を構成していく健全な青少年が減少し、伝統的な日本社会が崩壊しつつある。さらに2次元の世界にこもり、3次元での消費活動を行わないから日本を支える資本主義経済が危うくなってきている。
つまりオタクは「反日」であり、細かい理屈はともかく、規制されるべきなんだよ。
規制推進派ははじめからこういう目的ありき、だから感情的であり、理屈も通らないんだ。


俺なんかは反日と呼ばれて久しいけど、この問題を一歩下がったところから見てると規制推進派が古典的な「愛国主義者」にしか見えない。
どうだい、今まで愛国活動に励んできたオタク諸君。君たちが守ろうとしてきた「日本」という幻想の下に(丸見えだったけど)隠されていた、この国の正体に刺される気分は?


肥大化し過ぎて、あるいは利用価値が大きいためにメインカルチャーと取り違えられてきたオタク文化は、満たされない現実にとって代わるべきカウンターカルチャーである、という原点をそろそろ再認識するべき時期なんじゃないだろうか?20世紀後半の保守主義を変えたのがヒッピー文化であるならば、21世紀前半の保守主義を変えるのはオタク文化のはずだよ。


この数年、オタク絵が愛国保守を語るサマを見てきて、ずっと違和感を感じていた。古い社会を破壊的に変革させる土台となるべき文化が、古い社会を守る道具に貶められていた。
その本来の姿を取り戻すべき時が来た。


なのにあいも変わらず、キモさを自覚した自己憐憫によるルサンチマンに端を発した終末思想かぶれの聖戦士ごっこで「拡散!」とか上っ面の能書きを垂れただけの愛国活動同様のコピペ攻撃遊びに興じてるクソオタクはとっととt始値

ネット右翼とサブカル民主主義
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