映画のエキストラに参加した

こういうことの常として、知りえた情報をネットで公開するな、ということになってるんだけど、まぁ実名を出さなければ問題はないだろう。
沼津の千本浜公園で行われたある映画のロケにエキストラとして参加してきた。それが思った以上に面白かったという話。


もっともこれ、日本の劇場で公開される映画なのか?撮影自体はフィルムじゃなくてデジタルでやってたし、タイトルでgoogleで検索をかけても、出演女優のホームページでこの映画に出るという内容だけだし、監督の名前で検索をかけても何者か分からない。


ストーリーもなんだかよく分からん。
俺が最初聞いてた話ではホラー映画で俺はゾンビ役、ということだったけど、シナリオを斜め読みする限りは美少女が怪物をやっつける美少女戦記のような感じ。
エキストラ仲間からは、セーラームーン好きのアメリカ人向けに作ってるんじゃねーの説が出てて、それも頷ける。


俺の役は要は死体役で、そこら辺に転がってるのが主。唯一動きがあるのが、海に向かってフラフラと歩いて、衝撃波を受けて倒れる、というカット。このカットの一番手前が俺だからこれだけは見たら分かるはず。
もっともこの時にエキストラのくせにNG出してしまってなー。死ぬのに両手はつかないでください、って、だって砂浜なのに岩がごつごつしてるところに倒れるんだもん。つくよ、両手。俺、生きてるし。


エキストラにも特殊メイクがある、という話で期待してたんだけど、どうも俺の知らないところでオーディションがあったらしくて、ラストシーンで主人公に道を聞く3人だけが特殊メイク。
俺は血の塗料をぶっかけられただけで。

こんな感じでエキストラに出るのは過去にも何回かあるんだけど、今回は現場が緩くて、つーかフランクで、つーか、撮影現場出入りフリーといっていい状態で、監督の後ろでモニターを見たりとか、
手の空いてるスタッフさんとは喋り放題というか、さすがに役者さんとは接しにくかったけど、それ以外は撮影に障りのない範囲で自由に動けて、いい勉強になった。


今まではこういうときに役者視点で見たり、観客視点で見たりしてたけど、今年からビデオ撮影という仕事があってカメラマン中心に見てた。
なんだあのカメラ、メチャメチャズームが利くな、とか、視線ってああいう形で目に見えるように計ってるのか、とか、監督にダメ出ししちゃっていいの?とか、いずれ映画を撮るときには参考になるだろうなー。


最後には駿河湾に沈む夕日の下でクランクアップの瞬間にも立ち会って、ちょい感動。