シネマ歌舞伎・文七元結

静岡市民文化会館中ホールで14時の回。客入りは400人ほどで、2階席と1階席の前方を封鎖してほぼ8割程の入り。


どういう形であれ、歌舞伎を通しで見るのは初めての経験。
演目が落語でなじみのあること、主演が中村勘三郎というTVでなじみのある人ということもあって、思った以上に敷居が低くてなじみやすかった。


人情話、と銘打ってはあるもののコミカルを強調すること落語以上。
おばさん中心の客席は場面によっては手を叩いて大笑いする雰囲気。
落語と違って役者が何人もいて1時間半もやるんだから、もっと娘を売る売らない、金をやるやらないの葛藤を深く描けそうな気もするんだけど、そんなものは歌舞伎客は望んでないんだろう。
人間の真理に迫るより、客席の客の心を掴む、そんな完成した大衆芸能だと感じた。


つーか、歌舞伎と健康ランド大衆演劇は何が違うのか、わからなくなった。