クラウドワークスに文句を言っている衆と擁護する衆について思うこと

http://xibbar.hatenablog.com/entry/2016/02/29/112013
http://crapp.hatenablog.com/entry/2016/02/25/232621
http://www.miyahaya.com/entry/2016/02/28/144551
とかを見ていて、叩く方も擁護する方も、なんか的はずれだと思うんだよなー。



ランサーズが出来た時には、革命が起きるクラスの期待をしたもんだけどねえ。

俺もフリーでいろいろやってるので、クラウドワークスを叩きたい気持ちも分からないでもないんだけど、でも今の叩き方は勤め人根性が抜けてない衆の甘えにしか思えない。



クラウドワークスにしろ、ランサーズにしろ、フリーランスのオークションサイト。

今すぐ仕事がほしいフリーランスがうようよしてる。

この「今すぐ」ってところがオークションのキモ。

「今すぐ」という武器は、常に立場が強い側が手にすることが出来る。

オークションってのは決してフェアな取引ではないのですよ。

ヤフオクでもそうじゃんね。浮世絵が「今すぐ」売りたいから、って800円とか1000円とかで落札されててびっくりする。適正価格はそんなんじゃないよ。



そしてそのアンフェアさは、決して仕組みとしてフリーランスに不利に作られてるわけじゃない。

オークションには「機会の利益」のやりとりという特徴があるだけの話なのよ。

つまり、単に案件が少ないから発注側が強くなっていて「今すぐ」という武器を手にしているだけで、案件が多かったりフリーランスが少なかったりすれば「今すぐ」という武器はフリーランスが手にできる。



そう、案件が少なすぎるんだよなー。クラウドワークスは最近は見てないけど、ちょいちょい見てるランサーズなんかも俺からすれば、プログラミングとかまだ案件が多くて羨ましいと思ってるくらい。

映像制作なんか九州の結婚式の撮影だの、観光地の写真を1枚10円だの、そんなのしかない。

たまにまともな案件があれば、あっという間に30人も50人も提案が殺到する。



じゃあ、なんで案件が少ないか、といえば、そりゃフリーランスそのものに信用がないからだろうね。

無駄飯食ってる上司やバカな文系営業を飼ってる余裕がある、というのは信用なんだよ。

だってフリーランスの大多数は、テレビ番組を録画したものに怪しいサイトへのリンクをくっつけてyoutubeにアップロードして300円、なんて仕事を大喜びでやるレベルなんだぜ?

そりゃ信用しろって方が無理だよ。



そしてその大多数のフリーランスを相手に悪条件の案件を回して、上場できる程度に利益が上がってるんだから、会社中心の資本主義封建体制国家ヤーパンでそれを否定出来ないじゃんね。

否定するなら資本主義ヤメれと言え。俺が普段から言ってるように。



つまり、クラウドワークスなんて小銭に困ってるフリーを相手にした市場なんだから、ゼニに困ってないフリーランスが利用して文句言うのはおかしいと思う。

喩えるなら、ヘッドハンティングされたがってる勤め人がアルバイト求人情報紙を見て文句言ってるようなもんで、アルバイト求人情報紙に役員募集の広告が載ってたら、それは確実にブラックか詐欺だよ。