サウナしきじ聖地化に思う ~東名サウナ・蔦ゆ・富士見会館を偲んで~
サウナしきじについて
サウナしきじはいつから聖地化されたんだろう?
https://travel.spot-app.jp/shikiji_yoppy/
何故「サウナの聖地」としてもてはやされ、全国からファンが集まるのか
2017年によっぴーのこの記述があるが、それ以前にサウナしきじを聖地化するような文章を見た記憶がない。
現在検索してみると、2017年4月に
「サウナの聖地」がここ静岡にあるって知ってましたか?
とあるのが最古のようだ。
彼らのネタ元がどこかというと、おそらく「サ道」というコミックなんだろう。
ドラマにもなっていてDVDも出てる。
確かにサウナしきじはいいサウナなのだが、その推され方を見るにつけ、ああ、いま東名サウナがあれば彼らはどんな顔をしただろう? と思う。
「日本一気持ち良い水風呂」だの「飲むことができました」だの「水質が大事」だの、なにを言ってるのだ?と。
静岡なら水道水の水風呂でいいんだよ!
東京の水道ならいざ知らず、静岡の水道だよ!
かの名作「美味しんぼ」水対決でも書かれている通り、静岡の水道水は安倍川の伏流水を汲み上げていて、県庁所在地の水道水で最もきれいなんだよ。
そしてサウナしきじの天然水も、安倍川の伏流水。出自は水道水と同じ。
だから静岡のサウナや銭湯で水道水をかけ流しで使っているところは、サウナしきじのように肌あたりもいいし、飲んでうまいんだよっての。
つーか、サウナしきじの最大の魅力は薬草サウナなのになあ。
東名サウナについて
その昔、静岡インターチェンジの前に東名サウナというサウナがあった。
いつまであったんだろう? 近くにあったシティハウスが2002年に潰れている(http://www.yasuyadocheck.com/kenko/ken/sizuoka/sizuoka_index.html)
が、その後1-2年でなくなったので2003-2004年まであったのだろう。
サウナしきじを聖地化している衆に東名サウナのなにを見せたかったかというと、水風呂だ。
サウナしきじは滝のように大量に天然水が落ちてくる、というのが聖地化の要因の一つだけど、実際は常時落ちてくるわけではなく、落ちてくる時間がある、という程度。
一方で東名サウナは常に大量の水が流れ込んでいた。もちろんサウナしきじと同じ安倍川の伏流水を自前の井戸で汲み上げて、だ。
そして何がすごいかというと、その水風呂の大きさ。俺も全国のサウナをかなり入って回っているけど、東名サウナが最大だった。全長15m以上あった。水深も1mあって、まるでプール。
駿河健康ランドなんかにはもっと大きい温水プールがあったりするけど、あそこまで大きい水風呂は感動ものだった。もちろんいくらでも飲める。
あと2階に卓球台があってエスパルスの選手がよく卓球やってた。
サウナ自体は普通だったし、おそらくは想定していたドライバー客が少なかったんだろうなあ。いつも空いてたな。
サウナ蔦ゆについて
サウナブームに便乗するサウナ好きライターやらサウナ好き芸人やらが湧いて出ている昨今、古くからサウナに詳しいと思ってたのは勝俣邦和だ。
というのは勝俣邦和をサウナ蔦ゆで見かけた目撃談が非常に多いから。
サウナ蔦ゆは静岡市駿河区中田本町7-14にあって、2011年夏に潰れた。
ここの変なところは、お湯も水風呂も丸いジャグジーになっていたこと、お湯にラベンダーの臭い入浴剤が入っていて、浴室中に充満してたことで、正直なところあまり印象は良くなかったが、立地が良くていつも混んでた。
なんで勝俣邦和がわざわざ入りに来たのか、いまだに謎だし、どこかのサウナ室で一緒になったらぜひ聞いてみたい。
富士見会館について
ついでに思い出したのが富士見会館。
今は改築してパチンコスロットFUJIMI(富士市伝法 字東平2448)になっているが、2006年まで富士見会館という名前でパチンコ屋とサウナと焼き肉屋を同名でやっていた。
ここも変なサウナで、とにかくサウナが親の仇のように熱かった。最高で130度あった。温度計であんなに高いの、見たことない。しかも客がほとんどいないため、サウナが乾ききっていた。
肌に熱気が突き刺さって引き裂きに来てるよう感覚。肌に悪すぎ。
しかもそこまで熱くするせいか、重油臭くて気持ち悪い。
休憩室には無料のたばこが置いてあって吸い放題。食べ物は2階の焼き肉屋からデリバリー。
実に健康に悪いサウナだった。