華氏911

静岡オリオン座で14:10の回。観客は140人ほど。意外に客が入っていて驚く。つーか、オリオン座で上映されていることに驚く。改装後にオリオン座に来たのは初めて。いやぁ、客席の前後幅が広い!足を投げ出せるよ。こういう大劇場で上映される映画がなかなか好みに合わないのが恨めしい。
はっきり言って見るべきは黒焦げで吊るし上げられた米兵の映像のみ。日本のテレビではボカシ処理がかかってた映像を無修正で見せた。それだけ。アメリカでは言論統制があって初公開の映像や未報道の情報があったらしいけど、日本ではそういった意味での価値はなし。
これなら表現の手法の間接的直接的の差こそあれ、テレビ朝日お得意のニュースステーションの各種特集に見られるプロパガンダの方がよっぽど気が利いているという印象。
もっともアメリカ人がこの映画を見たショックは日本人がこの記事を読んだ時に匹敵するんだろうが。
http://d.hatena.ne.jp/claw/20040809
マイケル・ムーアのアポなし突撃取材といったところで、初期の「進め!電波少年」をリアルで見ていた世代からすればお粗末の一言。
この程度の映画にビビった小泉純一郎は真のビビリマンと言っていいだろう。大笑い。
もっと笑えるのはこの映画をいかにも価値があるかのように見せかけた試写会見た岡田克也はじめとする日本民主党のお歴々。
華氏911大量破壊兵器と一緒の存在だわ。そんな脅威なんかありはしないのに、その脅威を利用しようとしている人たちがいっぱいいる。
あと印象に残ったのは見慣れたブッシュ大統領のテレビ演説をご自慢の巨大スクリーンで見た迫力。やっぱり大きいスクリーンって恐いわ。