公務員はこの世の春を満喫するべき

派遣労働者について大いなる時代錯誤の誤解をしている人は少なくない。

「派遣問題」
・労働者(の一部)は本来正規雇用者としての就職機会を自ら納得の上で放棄した
・労働者(の一部)は自己研鑽によるキャリアアップの機会を自ら納得の上で放棄した
・現在問題となっている対象の主な業務内容は企業内部での単純労働であり、一消費者への直接的な影響は小さい


この視点において、今回の対象者の中で正規雇用者になろうと努力した人達とそうでなかった人達を分けた上で「自己責任論」による指摘を行うべきだと考えます。更にその前の段階として、学生の段階で労働に関する認識がどうであったかを問うことも大切かもしれません。勿論、最初の職業選択の当たり外れが多少関与していた可能性はありますが、それでも挽回するための準備期間は十分にあった筈です。最初から「派遣労働者」しか選択肢がなかった、とは非常に考えにくいですし。
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090102/p2#c


ここまで上品に言われれば本望ともいえる部類で、下手すればぱっと見つかるだけでもこんな感じ。

http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1230891024/

41 :すずめちゃん(東京都):2009/01/02(金) 19:22:58.50 ID:2vGo7jhg

難易度はあれど全国共通義務教育をまともに消化出来ず 低学歴
将来もろくに考えず 派遣就職
手取り20万超 4年働いて 貯金ゼロ
おまけにホンダS2000の新車(諸費用込み)300万円超やレクサス乗り回して俺たちが天下 みたいな連中の集まり
で 派遣切られたら 被害者面してんだよな バッカじゃないの?


確かに派遣労働そのものが解禁された初期は、そんなのも確かにあったと思う。なにせバブル経済絶頂期だったし。
まともに正社員をやるより、派遣でおいしいところだけつまんで渡り歩くほうが「賢い」選択だったり。
で、そういう「賢い」選択をした連中が没落してざまーミロ、好き勝手に生きてたバチだと。


でもなー、おいしいところだけ渡り歩く「賢い」選択をしてた連中は、とっくの昔に派遣をやめるという賢い選択をしてるんじゃねーの?正社員になったり、起業したり。
確かに昔も今も派遣社員って存在するけど、中身は入れ替わってるぜえ?


俺から言わせりゃ「また自己責任論か」と辟易する話で、それに対しては100通り以上の返し方があるんだけど、その中からセンセーショナルなタイトルをつけられるような内容に持っていける反論をしてみよう。


俺が大学を卒業したのは1994年のこと。バブル景気が弾けて失われた10年と呼ばれる時間の初めの頃。
ただ、恥ずかしながら俺は2年留年している。本来の卒業年は1992年、バブルにぎりぎり間に合う時代だった。実は俺もこの年に卒業するつもりで就職活動をしていた。
会社説明会に行くだけでメシが食えたり、テレカをはじめお土産ごっそり。説明会の掛け持ちをするときにはうざいから金目のものだけ抜いて、ゴミ箱にぶち込んだりしてた。
未来は永遠に膨脹しつづけるものだと、誰もが思っていた。


景気がいくら拡大しても、まったくその恩恵を受けない職業があった。一方でその職業には不況になっても影響をうけない、というメリットもあったんだけど、不況なんてあるわけがない。
そんな仕事に付く奴はよっぽどのビビリか、ゼニカネ以外の使命感があるか、民間企業に相手にしてもらえないクズか。
それが公務員だった。


結果として、彼らのその選択は正しかった。
公務員になった奴らは正しい努力をして、正しい選択をした。
自己責任論で言えば、公務員はこの世の春を謳歌するべきではないだろうか。
自己責任論を言う奴は、公務員叩きをする資格はない。


ちょっと話が脱線しちゃったので改めてエントリ立て直します。>id:totsuan