検察は「性奴隷」って言いたいだけだし、裁判員制度には八百長の臭いがするし、もう司法はどうにもならん

神隠し殺人初公判(1)】動機は「性奴隷にしたかった」 交際経験ない被告
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090113/trl0901131112003-n1.htm

 《驚くような“動機”が明かされた。ボードには赤い字で「性奴隷」と書いた文字がはられている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090113/trl0901131112003-n3.htm

ひでー話だよな。被告人じゃなくて検察官のこと。
公判資料を全部見てるわけじゃないけど、「性奴隷」という言葉は検察官、もしくは警察官の作文だろ。
仮に供述調書にそう言ったことになってるとしたって、それだって本人が言ってる言葉じゃない可能性が高い。
これは実際に供述調書を取られてみると分かるけど、「はい」「はい」「はい」って答えるだけで、饒舌にしゃべってる調書が出来上がる。


自分のしたことに整理がつかなくても
「性奴隷にしようと思ったんだろ?」
「・・・・」
「違うのか?だったらなんだ?性奴隷だろ!(ドン!と机を叩く音)」
「・・・・はい」


調書「私は性奴隷にするために略取しようと試みました」


ま、こんなもんだ。
「性奴隷」はあくまで検察官の妄想。検察官のボキャブラリーだということを忘れてはならない。
この録取という方式の調書の問題点は以前から指摘されていて、それが取り調べの可視化を求める声にもつながっているので、これに関してはこれくらいにしておく。
http://itainewssokuhou.seesaa.net/article/112545112.html
とか
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090113/trl0901131112003-n1.htm
とかを見てると、いろいろ言いたいこともあるけど、あえて置いておく。
(だからまた書くかもしれない)


今日指摘したいのは、裁判員制度って何のためにやるんだ?
既に本末転倒してないか?という話。


この訴訟は裁判員制度での裁判を意識して、主に検察がスタンドプレーに走ってるわけだけど、それだけではなく、制度の試験運用的な側面もある。
それが公判前整理手続だ。
つまり、実際の裁判の前に、検察官と弁護士と裁判官が集まって、お互いの主張をぶつけて、食い違うところだけを実際の裁判で扱う、という手続き。
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/pdf/navigation/1_1.pdf


要するに法曹関係者だけの談合なんだ。
例えば今回の裁判の場合で言うと、「性奴隷」の部分のおかしさを弁護人は主張していないんだ。あくまで「性奴隷」化を認めたうえで、そこから殺害したのには計画性がない、という主張をしている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090113/trl0901131314013-n1.htm
はっきり言って、この法廷戦術は正しい。正しかろうが間違っていようが、勝ち組リア充である裁判所(裁判官は一人でも自分のことを裁判所と自称するw)が素人童貞の特殊事情を考慮してくれるわけもなし、そこで素人童貞の論理で争っても勝ち目はない。


ただなー、そういう法廷戦術が批判されてきて、裁判員制度を導入したんじゃなかったのか?
俺はこの事件には、被告人が素人童貞をこじらせたなにかが絡んでるのではないかと思っている。
いや、実際、絡んでいなくてもいいんだ。その時は俺の読みが外れていたというだけで。


その素人の外れる読みを裁判に反映させるのが、裁判員制度じゃないの?
勝手に整理してんじゃねーよ。
なんで裁判員は、てめーらのお膳立ての上で踊らなきゃいけないんだ?
下々のものの声を反映しました、ってアリバイが欲しいだけだろうがよ。違うのか?


公判前整理を行った裁判なんて、あとはただのセレモニーに過ぎない。
俺はこの公判前整理手続きで、八百長が出てくることを心から恐れている。
なんらかの事情でどちらかに勝たせたい、そういうケースってあるだろ?警察関係者とか、法曹関係者がらみの裁判だと量刑が軽いって、ずいぶん指摘されてきていると思うけど。
その場合にも、都合のいい証拠だけを並べて訴訟を操作することだって出来るんだよ、公判前整理で。


公判前整理手続で形骸化して、負担だけ与える裁判員制度なんて、いい加減やめろってんだ。
裁判員制度なんかよりもさ

裁判官「刑務所に入った人間と友達、考えられない」 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0114/TKY200901140342.html

こういう法服をまとったガキのクビを切れってんだ。
友情なんてのはどうやってでも生まれるし、切れるものじゃないし、逆に信用の出来るものでもない。
こういうガキは、制限されているにも関らず、刑務所の中ですら友達になって犯罪ネットワークが広がっていることも知らなそうだ。ましてこんなガキは「友情」の意味なんか知るわけもない。


また中島みゆきかって言われそうだが、しょーがない。
人生の大事なことの多くは、中島みゆきが教えてくれたんだから。

悲しみばかり見えるから
この目をつぶすナイフがほしい
http://jp.youtube.com/watch?v=NPsWBnQIw8E:MOVIE
道の彼方にみかけるものは
すべて獲物か 泥棒ですか
友情 中島みゆき