日本は法治国家ではない2

http://d.hatena.ne.jp/RRD/20080624/p2
の続きを書こうと思ってすっかり忘れてたから、いい機会だと思って書く。

河村建夫官房長官は6日午前の参院予算委員会で、「日本は成熟した法治国家であり、政治的意図を持って捜査したり、政府がそういうことを考えるのはあり得ない」と述べ、
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061105004-n1.htm

国策捜査なんてありえないとか言ってる奴は、北京オリンピック聖火リレーで、長野で何が起きてたなんか、すっかり忘れてるんだろうな。
半年たてば忘れるんだから、今回の小沢一郎秘書逮捕も選挙の時にはすっかり忘れてるだろうw


だいたい、日本が成熟した法治国家なんて、どんな笑い話だよ。成熟した法治国家が起訴便宜主義か。
この起訴便宜主義の問題点や諸外国との比較については別に書くにして、大雑把に言えば、日本って国は厳しいルールを作って、取り締まる側がお目こぼしするのよ。
善悪の基準を、取り締まる人間が決める典型的な人治国家なんだ。人治なんだから、そこに意図は当然働くわな。この構図が見えないと検察清廉論にハマっちゃう。


日本における捜査の全ては国策捜査なんだよ。
国家権力システムを維持延命するため、全てが動いている。
典型的なのが刑事訴訟での有罪率。99%超えてるじゃん。
そんなバカな話はないんでね。警察に間違いはない、「悪い人は全員警察に捕まって牢屋に行きます」という巨大な幻想を抱かせるために演じられる壮大な数字のマジック。
実際、一般刑法犯の起訴率なんざ50%程度じゃん。あとは起訴便宜主義で無罪放免だよ。もちろん中には最初から無実の人も多いけど、大半は嫌疑ありの起訴猶予
それ以上に小額窃盗(小学窃盗って話もあるが)とか自転車盗とかは微罪処分で検察にすら行かない。


裁判所に行ってみろ。
俺は昨日行ったけど、被告人席にいるのはいつも頭の弱い連中ばかり。本当に精神科にかかったほうがいい連中。
こいつらがなぜ起訴されたか。
知恵が回らないから。だから正直に、罰せられたくないという思いから否認する。自己正当化する。嘘をつく。その割りに計算が出来ないから、無防備に自分に不利なことをボロボロしゃべる。
そして反省の色がないとか断罪されちゃうんだ。
結果、「累犯障害者」によると刑務所で知的障害者の占める割合は3割だっつーんだから、どうにかしてる。

累犯障害者累犯障害者
山本 譲司

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普通に知恵が回ったら、巧妙に要所要所でトボケつつ、適当な落としどころで罪を認めて「サーセン」wwwって言うんだ。wwwを見せずに言えば不起訴で終わっちゃう。反省の色がなくても、反省の色を見せなければいいんだから。


普通に知恵の回る人の罪を暴くのは難しい、そんなことは西松建設以前から真っ黒クロスケが何十年も前から分かってる小沢一郎を、何十年も前にとっ捕まえることすら出来なかったことから見ても明らか。
あるいは冤罪事件なんかで提出される証拠のずさんさから見ても、そんな適当なことで捜査と裁判をやってるのね、普通の人には通用しないでしょ、ってのが分かると思う。


そうやって知恵の回らない奴だけを被告人席に座らせて、司法は効率よく回ってる。
そんな国の、どこが成熟した法治国家なんだよ。


その辺のことが分かってないと

小沢一郎民主党は日本を貶めるな! 日本は中国や北朝鮮などの独裁国家ではない!
http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20090306/p3

みたいなノーテンキなことが言えちゃうんだろうな。