ニャンニャン写真を取り返せ

前にも書いたことがあるけど、俺は子供の頃、新幹線になりたかった。残念ながらこの夢はかなり早いうちに破れた。
次に探偵とかスパイとかになりたいと思った。この夢も破れた、と思ってたん。しかし「亀は意外と速く泳ぐ」で、トロくて転んだ目の先にあった募集広告でスパイになった上野樹里と同じように、俺も意外なところで工作員と呼ばれることになる。

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いや、まぁ、２ちょんねるでネットウヨクに言われるだけなんだけどさ。
でも実際のところ、俺はネットではミステリアスな「工作員」であっても、現実には探偵でもスパイでもない。

俺にとって憧れの探偵は明智小五郎なんだけど、憧れのスパイって言われると困る。スパイを特に意識したことはなくて、探偵の関連稼業くらいの認識だったと思う。
いまスパイから何を連想するかといえば、佐々木倫子のペパミントスパイとか、安永航一郎の陸軍中野予備校とかだったりするわけで、映画の007だってそんなに思い入れがあるわけでもない。

で、今日のことなんだけど、静岡は暖かくて。まるで沖縄みたいだ、と思ってたら目の前に沖縄ナンバーの車がいた。

生まれてこのかた沖縄に行ったことがないから、沖縄ナンバーなんか初めて見た。
思わず携帯を取り出してカメラで撮って保存しようとしたら
「microSDが挿入されていません」というメッセージ。

しまった！！！！
昨日、某半公的機関に出すための書類をマンガ喫茶で印刷した。そのデータは携帯のマイクロSDカードに入れてんだった。そしてマンガ喫茶で借りたカードリーダーに刺しっぱなしで返却してしまった！！！
この書類のデータもそうだし、他にも流出したらマズい写真が結構入ってる。それこそニャンニャン写真もあるしなー。

ニャンニャン写真もなー、撮ってる時は夢中で、かわいいとか綺麗だとか思ってるんだけど、後から冷静になってみると分泌物がついていてすげー汚くてビックリすることもあって、まあ、それはそれでいいんだけど。
今回のは大浜のホテル街の近くで、屋外で俺のツボにハマるブサイコちゃんを撮った奴が大量に保存してあるからヤバイ。

マイクロSDを取り返さなければ！
そう思った瞬間、あ、俺、かっこいい！って思った。
なんかスパイみたいじゃん？スパイもよく機密情報の詰まったマイクロフィルムを奪ったり取り返したりしてる。

こう考えるとマイクロSDってのも一種のスパイグッズだ。一昔前のスパイ映画つーと最先端の科学の結集だったりする。スパイの道具は近未来グッズの宝庫。
いまさらだけど、携帯電話なんて秘密通信が出来て、隠しカメラにもなって、これであとビームが飛び出せば完璧。
そうだ！ビーム出るじゃん！赤外線！

アイテムは完璧だ。あとはスパイらしく行動するだけ。
早速1軒目の聞き込みで手がかりが。なんと犯人はマンガ喫茶にmicroSDを隠していたのだ！しかもカードリーダーに紛らせて！
犯人は誰だ？
って俺なんだが。

無事回収して任務完了。
かくして機密のニャンニャン写真は守られた。これが世間に公開されてたらどんなことになってたかと思うと空恐ろしい思いだ。