愛と青春の宝塚〜ソニーのLivespireは失敗の模様

静岡ピカデリーzeroで18:30の回。貸切。

Livespireと称してソニーが配給する演劇やイベントをデジタル収録したものを映画館で上映する企画。「愛と青春の宝塚」で客が入らないんだから、他のものはもっとダメなんだろう。演劇集団キャラメルボックスを見たいんだけどなー。
なんだろうね、デジタルから映像はいいし、生舞台だと全然見えない表情も大きく映し出されるし、音響だっていいしね。2500円という値段のせいかねえ?

宝塚もなー、テレビで中継があると見ちゃうし、一度は劇場で見たいと思うんだけど、なかなかその機会がない。
と言っても、「愛と青春の宝塚」は宝塚歌劇団を描いたフジテレビのドラマがまずあって、それを宝塚卒業生を中心に舞台化したものが去年、新宿コマ劇場で上演された。本作はそれを収録したもの。宝塚歌劇団の演目ではない。
コマ劇場での舞台はダブルキャストになっていて、Livespireでも2バージョンが同時公開されている。見たのは湖月・貴城バージョン。


客席は俺一人。上映始まったらやりたい放題だ。
とはいえこれが劇団四季でもやるミュージカルだったら最初から最後まで全部歌ってみるとかも出来そうだけど、宝塚だと事情がよく分からない。
誰もいないし、ラインダンスで俺もスクリーン側に立って客席に向かって一緒に踊ってみようかとも思って、始まると同時に席を立ったもののラインダンスはほぼ一瞬で終わってしまった。とりあえず立ち上がったから前の席に移動。


ストーリーは貴城けい演じる没落貴族の娘と、湖月わたる演じる男役トップを中心に進んでいく。
貴城けいが白目をむき出しにしてオーバーな演技をするたびに、鳥居みゆきに見えて仕方がなかった。だんだん「鳥居、頑張れ」って感じになってきて、なにを見てるんだか分からなくなってきた。鳥居みゆきには宝塚に通じるものがある。
もうひとつ、演劇を見て「頑張れ」って思う感覚。これは完全にライブ感だよね。作品としては成功してると思うんだけどなー。
なんで興行的に失敗したんだろ?